表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『兄貴、悪いが俺は信長様に呼び出された。〜天下の補佐役、織田家筆頭内政官として無双する〜』  作者: 東西和
墨俣建てちゃうぞ。。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/14

12 浅井家「完全ロックイン」計画 〜裏切りの代償を最大化せよ〜

1. 兵器規格の共有化ベンダーロックイン


俺はお市様の輿入れと同時に、近江の国友村に「織田・浅井合同鉄砲工廠」を設立しました。


布石: 浅井軍が使う鉄砲のネジのピッチ、銃身の口径を、すべて織田軍の「岐阜規格」に統一。


効果: 浅井が織田と手を切った瞬間、彼らは火薬の主成分である「硝石」だけでなく、故障した鉄砲の「交換部品」すら手に入らなくなります。


「長政様、この新型火縄は素晴らしい威力です。ただし、専用の『織田製・特級硝石』でないと銃身が爆発する恐れがありますので、他所からは買わぬよう……」

笑顔でそう告げる俺の横で、長政殿は「織田の技術なしでは戦えぬ」という恐怖を刷り込まれていきました。

2. 「近江物流ハブ」の共同運営


近江は陸路と水路(琵琶湖)の要衝です。俺はここを「織田・浅井共同管理の免税エリア」に作り替えました。


布石: 琵琶湖の関船や港の運営を、浅井家臣団に「委託」し、その利益の7割を彼らの懐に入るように設定。


効果: 浅井の家臣たちは、織田との同盟によってかつてない富を手にしました。もし朝倉側に寝返れば、この莫大な「不労所得」はすべて没収され、再び貧乏な国人に逆戻りです。


「兄貴、人間ってのは『正義』じゃ動かねえが、『今の贅沢を失う恐怖』には勝てねえんだよ」

俺の言葉通り、浅井家臣団の半分以上は、心の中で「織田様と喧嘩して損をするのは御免だ」と算盤を弾いていました。

3. お市の方を通じた「情報ガバナンス」


お市様は単なる人質ではありません。俺は彼女に、現代で言うところの「監査役」の役割を期待しました。


布石: 侍女の中に、俺が仕込んだ「高度な暗号通信」を扱える事務方を潜入させる。


効果: 小谷城内での「朝倉との密議」や、親朝倉派の重臣(赤尾、雨森ら)の動きを、リアルタイムで岐阜に報告させる体制を構築。


「お市様、長政殿がもし迷われたら、この『収支報告書』を見せて差し上げてください。朝倉と組んだ場合の倒産確率を赤字で書いてあります」


浅井家「完全ロックイン」の仕上げ 〜計算された共依存〜


1. 兵費の「キャッシュレス化」と給与振込制


俺は、浅井家の家臣団への禄(給与)の支払いに、織田家が発行する「織田為替(手形)」を導入させました。


布石: 浅井領内の主要な米問屋や商人に、織田の手形を「現物(米や金)より1割高く」買い取らせる優遇措置をとる。


効果: 浅井の家臣たちは、重い米で給与を貰うより、どこでも換金できる織田の手形を好むようになります。


「長政様、これで家臣の方々の事務手間も省けます。織田の信用こそが、浅井の資産です」

笑顔でそう告げましたが、これは実質的に、浅井家臣団の「給与口座」を俺が握ったことを意味します。裏切った瞬間に、彼らの財布はただの紙切れになる。家臣たちはもはや、長政殿の「義理」よりも、俺が保証する「残高」を信じるようになっていました。

2. 「近江インフラ」の共同メンテナンス


近江の街道や琵琶湖の護岸工事に、織田家の最新工法を投入しました。


布石: 俺が設計した「石積み」や「水門」の維持管理には、織田家が(技術独占)を持つ特殊な工具と専門の工兵チームが不可欠な構造にする。


効果: もし同盟が破綻し、織田の工兵が引き揚げれば、近江の物流は大雨一回で寸断され、城下の経済は麻痺します。


「小一郎、お前……これ、わざと織田の手を借りないと直せないように作ってるだろ?」

現場を見に来た兄貴が小声で聞いてきましたが、俺は算盤を弾きながら答えました。

「兄貴、これは『アフターサービス』だよ。一度使ったら、他社のサービスには乗り換えられない……それが最高の商売(同盟)だ」

3. お市様を介した「家督の共同担保」


さらに俺は、信長様に進言して、長政殿との間に生まれた嫡男・万福丸の教育係に、俺の息のかかった事務方を送り込みました。


布石: 次代の浅井家当主に、幼少期から「織田の合理主義」と「複式簿記」を叩き込む。


効果: 浅井の次代を織田色に染めることで、家中から「朝倉との古い縁」を主張する保守派を、理論で論破して孤立させる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ