表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あぶれ者たち  作者: 冷やし中華はじめました
1回限りのクラン
3/23

3

 夕方、馬車は森の手前で止まった。


「ここから先は徒歩だ」


 御者がそう告げると、レオンは無言で馬車を降りた。ガルドが伸びをし、ミアが欠伸を噛み殺しながら地面に飛び降りる。リリィは静かに降り、法衣の裾を整えた。


 森の向こうに、カランの遺跡がある。


 古い文献によれば、かつてここは魔術の研究施設だったという。だが、何が研究されていたのか、その詳細は記録にない。封印の宝珠が存在するということは、何かを封じるためのものがあったはずだった。


 それが何なのか、ギルドの依頼には書かれていなかった。


「妙な話だな」


 レオンが呟くと、ガルドがにやりと笑った。


「何がだ?」


「誰も受けたがらない依頼。それだけならまだしも、遺跡の詳細が不明瞭すぎる」


「何か隠してるってことか」


「かもしれん」


 レオンは剣の柄に手を置き、森へと向かった。


「用心しろ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ