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日記帳

〇〇〇〇年〇月〇日━━━


桜月がグラビアアイドルになった。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


紫乃が学年一位になる。


余裕そうだった


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


朱奈の両親の会社が横領された。


可哀そうに……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


麗音が他人を拒絶していた。


完全に孤立した。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


佐野優斗って性格悪いな……


主人公がこれじゃあ俺も悲しくなる……


まぁ、こんなんでも二年生になれば【LoD】が始まって性格が良くなるのだろう。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


二年生になった。ついに物語が始まる。俺は傍観者として彼ら彼女らの恋愛を見守ろうと思う。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


最悪だよ、あのクソ野郎。いや、ごめん、佐野が最悪の選択肢を選んだから、クソ野郎って言ってしまった。


桜月が相談に乗ってほしいって言ってたのに、断りやがったんだぜ?


桜月のこと好きなんだろ?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


麗音が男に絡まれているのを見つけて声をかけてる!


流石主人公!やっと、自覚が……って何やってんだあのクソ野郎!?


睨まれて「あ、やっぱなんでもないです」じゃねぇんだわ!?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


朱奈のワイシャツが胸のサイズのせいで弾け飛んだ。


紳士ならやることわかってるよな?


……はいはい、知ってましたよ。


お前はガン見するだけのクソ野郎だもんな。しかも脱がそうとしやがったぞ……


朱奈は恐ろしくなって逃げ出した。


当たり前だな。


自分のワイシャツを貸すぐらいの度量は見せろ!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


紫乃がノートに『対等な友人が欲しい』と書いたのを見つけた佐野君。


そして、勝負を持ちかけた。


「俺が勝ったら友達になろう!」


と鼻高々に宣言。


やっといい主人公になったのか。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


……で、弁明はあるか?


お前、ちっとも勉強してねぇじゃねぇか!?


有言不実行だろクソ野郎


なんでゲーセンに遊びに来てるねん!?


俺?テスト範囲の勉強は既に終わらせてるから。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


佐野には何も期待できないです。


どうせなら俺もヒロインたちと仲良くなりたい。


シナリオに影響を与えてはいけないと思っていたけど、もう我慢できない!


俺もヒロインたちと仲良くなりたいぞ!


モブがクズ主人公をざまぁする話も増えたしな。俺がやってやろう。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ヒロインたちと会話ができた!


意外といい感じの手ごたえがあった!


みんなの趣味嗜好は知ってるし、当たり前か。


前世で女の子とほとんど話したことがなかったけど、頑張った。


まずは友達からだな。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


桜月に声をかけた時、


「誰かな?」


って言われた。


悲しすぎる……


内心では俺と関わりたくなかったのだろう……


凹むなぁ……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


他の三人にも存在すら覚えて貰えなかった……


悲しすぎる……


楽しくおしゃべりしたのに、アレはすべて嘘だったのか……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


テストの成績が悪すぎる……可笑しいな。


満点だと思ったのに……


毎回こんな感じなんだよな……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


そういうことか……!


俺の成績が上がらない理由がやっと分かった。


隣の席の女子にテストを見せてもらったが、全く同じ回答で俺は間違えで、彼女のには丸が付いていた。


意味が分からなかったことだが、ここが【LoD】だと気付いたら腑に落ちた。


つまり、シナリオ的に俺が一位を取ったら不味いということだ。


のび太は絶対に0点をしかとれないのと同じだ。合ってるのに×にされてる。


色々察したが、腹が立つな。道理で俺が学校で好成績をおさめられないわけだ。


スポーツも勉強も誰にも負けないはずだったのに、中途半端な成績しか出ないのはそういうことだ。


俺はこれを『世界の強制力』と呼ぶことにした。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ヒロインたちが俺を忘れてたのも『世界の強制力』のせいだ。そうだ。絶対に。


ただ、何か大事なことを忘れてるような気が……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ああああ!やばい!?


色々思い出して来たぞ!?


この世界が【LoD】の世界なら、このままいくと、ヒロインは全滅する。誰も好感度が上がってないから、全滅エンドだ……


ええ、どうしよ。ヒロインたちが死ぬのはなぁ……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


アカン……マジでアカン……


俺って【入谷聡】だ……


バッドエンドで絶対に巻き込まれて死ぬモブ、【Mr.交通事故】のアイツじゃん……


なんで忘れてたんだろ……


嫌なこと思い出しちゃったなぁ……


ってことは個別ルートを攻略じゃ不味いな。


みんなで生き残るにはハーレムエンドしかないわけだけど、このままだと佐野がこの子たちの好感度を上げきれない。


仕方ない。俺が解決してやるか。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


マジか……


『世界の強制力』でなかったことにされた……


そりゃあそうか。ヒロイン達の問題を解決するのは【佐野優斗】であって、【入谷聡】ではない。


つまり、俺じゃなくて佐野がやらなければならない。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


桜月が佐野に再び相談を持ち掛けた。


なんでもグラビアの仕事がうまくいっていないらしい。


知ってるけどな。


次の人気投票で高順位を取らないと枕営業ルートに入ってしまう。色々な男たちに強姦されて最期には心が折れて自殺してしまう。


させるかっての!


クソ野郎が動かないなら俺が動く。


西園寺桜月の写真集に封入されている人気投票カード&握手会の応募券を買えばいいわけだよな。


え~と、確か原作では桜月をランクインさせなければならないから、確か百冊……


本来なら佐野がバイトをして稼いだ金で、桜月をランクインさせるのだが、あのクソ野郎はラノベのエッチな絵でしこしこしてやがる。


まぁあいつに期待してもしょうがない。それより、注文ボタンを押すのに、戸惑うな。


なんてったって、写真集のために何十万も……


た、躊躇うな入谷聡!


こ、この時のためにお金をためてたんだぜ……!


アマゾン、ポチッとな。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


俺の家に桜月の写真集が届いた。百冊も……


とりあえず、全部、佐野優斗の名前で応募して、応募券だけアイツの家の住所を書いておいた。


佐野はしっかり握手会に行ったらしい。


何も知らんのに、よくホイホイ行くな、あいつ……


桜月はランクインもギリギリできた。



元々、素材は一級品だ。何かの順位に載れば、知名度が上がって、順調にグラビアアイドルとしての階段を上がっていくだろう。


それに、桜月は佐野の『思いやり』に感謝した。


これで、佐野への恋心は消えないだろう。


はぁ~これで一先ず、桜月のバッドエンドは回避できるな。


それにしても処分、どうすんべ……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


桜月の件でシナリオに沿ったフォローは可能だと分かった。今度は麗音を助けよう。


麗音の顔に殴り跡が付いているのを確認した佐野が本来なら気になって家に行くという話だ。


その道中で財布を拾うのだが、それが麗音の母親のものだった。


麗音の母親はクソだ。


その日は、財布を無くして、ゴキゲン斜めだ。


佐野がいかなければ麗音が殴殺されてしまう……のだが、例のごとく彼は行かない。


家でゲームがしたいんだとよ。


くたばれ!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


その日が来たのだが、財布が見つからねぇ……


そういえば、原作ではどこにあるか書いてなかったな……


佐野に麗音の母親の財布を渡して、届けてもらおうと思っていたが、これではダメだ……


とりあえず、麗音が死なないために作っておいたプランBを実行することにした。


『世界の強制力』が働くかどうかは運だ。


俺は麗音の母親の財布がどのような物であったかはうろ覚えだ。けれど、それっぽくて高い財布を事前に購入し、中身をそれなりの額を入れて持っていった。


麗音の母親は年齢にしては若く見えた。けれど、中身はクソ野郎。俺は外行きの笑顔で麗音の母親の財布モドキを渡し、【佐野優斗】を名乗った。


明日、麗音に会いたいという旨を伝えて、俺は麗音の住んでいるアパートを出た。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


良かった。


俺の試みは大成功。


麗音が佐野と仲良くなっていた。


佐野は何が何だか分かっていないが、女好きのお前からしたら、麗音から好意的に話しかけてくれるなんて、棚ぼただろう。


腹立つけど、俺が生き残るためだ。頼むぞ?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


一応、それっぽい財布が見つかった。


パチモンじゃねぇか……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


紫乃を救うこと。


実はこれが一番難しい。


というのも、紫乃は自分と肩を並べることができる人材を求めている。


このままだと好きでもないおっさんと結婚させられる。


しかも加虐趣味のド変態クソ野郎だ。


例のごとく佐野君が勝負を挑んだが、次の日には本屋でエロそうな表紙のラノベを読んでいた。


お前、模試で勝つって言ったよな?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


テスト当日。


テストで勝つための方法を考えた。


そのために、俺は『世界の強制力』を利用することにした。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


うまくいったようだ。


俺の目論見通り、佐野は模試で紫乃を超えた。


なんてことはない。ただの、替え玉受験だ。


といっても俺と佐野は同じ日に試験を受けている。だから、替え玉なんて普通はできない。


だが、この世界はクソ野郎の描いたシナリオに従っている。


だから、俺はテストの答案用紙に【佐野優斗】と書いて提出した。


普通なら不正を疑われるが、そこは『世界の強制力』を信頼した。


結果、佐野には俺の答案用紙が返却されたようだ。


結果は全国でもトップ。ほとんど満点だったらしい。


これで紫乃も佐野を認めるだろう。


俺の本来の実力は紫乃よりも上だ。


だから、替え玉で紫乃に勝つのはそこまで難しくない。


とはいえ、一安心。これで紫乃は佐野のことを意識するはずだ。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


紫乃と佐野が仲良くなっていた。めでたしめでたし……ケッ。


どうでもいいけど、俺の席に佐野の本来の模試が返ってきたんだが、五割くらいしか取れてねぇぞ……


よく、これで紫乃に挑もうと思ったな……


俺は親切なので、佐野君の鞄の中に模試を入れておいてあげた。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


最後のヒロイン、朱奈をどう助けるか……


朱奈の家の会社は今、倒産の危機にある。そして、闇金に借金をしている。


そろそろ、朱奈の身体に目を付けた奴らが闇金の奴らが来るはずだ。


俺が金を貸せばそれで解決だが、それでは『世界の強制力』でなかったことにされてしまう。


本来なら、佐野君が朱奈の会社に商品を発注して、会社を救うわけだが、そんなことは全く期待できない。


そういや、何の会社だったっけ?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


朱奈の両親の会社を調べたら、色々思い出した。印刷会社だ。


佐野は朱奈を救うために自費出版でライトノベルを書く。そして、その印刷を朱奈の両親の会社に頼む。


印刷の費用がどこから舞い降りたのか知らないが、まぁそんな感じだ。


そして、それがなぜか売れる。


中身を読ませて欲しかったが今はそんなことはどうでもいい。


そのあたりの設定はマジで温いんだよなぁ。


この世界の佐野君は朱奈を助けるためにそんな行動をとるのが面倒らしいので、俺が【佐野優斗】の名前で書くしかなかった。


『世界の強制力』があるので、アイツが書いたタイトルをそのままパクることにした。確か、【輪廻】だった気がする。


本なんて書いたことがなかったが、朱奈の命に関わる。


一週間で十万文字か……頑張ろう……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


なんとか間に合った……


朱奈の会社に【佐野優斗】の名義で依頼した。


これで朱奈が身体を売る必要はなくなったはずだ。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


数百ページの駄文がなぜか売れてしまった……


おそらく『世界の強制力』のおかげだ。


俺に文才はないからな。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


重版もして、朱奈の会社に再び依頼した。


良かった良かった。


朱奈が大学に行くお金も捻出できそうだ。


それにしても、君は本当にクソ野郎だね?


なぜ自分の心当たりのないことをそこまで誇りをもって語れるんだろう……


まぁ、その馬鹿さ加減のおかげで、俺の命が助かる見込みが上がるから、いいけどさ。


なんか釈然としない……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


三年生になった。


ヒロイン達と佐野が同じクラスになっていた。


【LoD】のシナリオは順調順調


ヒロインの好感度もしっかり上がってる。


クズムーブしかしていない気がするが、惚れた弱みというやつなのだろう。


好感度が下がるどころか上がっていた。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


佐野がヒロイン達と楽しそうにしている……


生き残るためだ……から。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ここまでくれば変な選択肢を選ぶことないだろう。


ひとまず、お疲れ、俺。


しばらく自分のことに集中したい。


今の俺なら前世に受けた大学なら余裕で受かると思う。


けれど、油断は禁物だ。


受験のトラウマは受験でしか乗り越えられないからな。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


今の内にお金も稼いでおこう。


大学を卒業したら田舎でスローライフを送るんだ!


ヒロイン達と佐野を遠くから見ていたが、この分なら本当に大丈夫だろう。


赤子がギャルゲーをプレイしてもハーレムエンドを迎えると思う。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ついに、告白だ!


みんな頑張れ!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


嘘だろ……?


あのクソ野郎、『保留しやがった』……


これ、全滅エンド確定じゃ……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


なぜ?


あそこからバッドエンドにいくか?


選択肢も簡単だったはず……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


うわ……最悪過ぎる


状況証拠だけだけど、佐野はあの状況から、最低な選択肢を選び続け、ヒロインの好感度が中途半端に上がったまま、全滅エンドを迎えやがったらしい。


DVされていた奥さんがかつて優しかった頃の夫を信じているようなものだと思う。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


ヒロイン達が佐野に選ばれなかったことを苦悩していた。


かつて自分のために行動してくれたことを思い出しているようだった。


ごめん、それやったのほとんど俺だわ……


それにしても佐野の化けの皮が剥がれるの早過ぎだろ……


俺が目を離した隙に何をしてるんだよ……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


と、とにかく、まだ諦めるわけにいかない。


全滅エンドルートに入っているが、まだなんとかできるはずだ!


諦めたらそこで試合終了だろ?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


止まらない……


何をどうやっても、『世界の強制力』に邪魔される。


どうしよう、俺もヒロイン達も死んでしまう……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


無理だ。


どう頑張っても流れが止まらない。


俺たちは全員、卒業式の日、トラックに轢かれて死ぬんだ……


嫌だ嫌だ……死にたくない……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


怖い怖い怖い怖い怖い怖い……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない……


誰か……助けて……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


何で俺が死ななきゃいけないんだ……?


俺頑張ったろ……?


何も悪いことしてないじゃん……


桜月たちを助けるために何でもしてきただろ……?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


そんなに俺とあの子たちを殺したいのか、てめぇらは!?


創造主だからってやってはいけないことがあるだろうが!


答えろよクソ共!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


佐野の奴が憎い。


お前の選択のせいで俺たちは苦しんでいるのに、のうのうと平凡に生きていけるお前が憎たらしい。


やっぱり世界はクズが生き残るようにできてるのかな……?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


もういい……


俺の命はお前らにくれてやるよ。


けど、ただでは死なねぇよ。


絶対に、お前らに復讐してやる……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


クソ共の名前も顔も、居場所も分からない。


俺には復讐する権利すらないのか?


犬死なんてごめんだ!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


浮かばない浮かばない浮かばない……


クソクソクソクソ!


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


一つ、思いついた……


お前らにやり返す方法……


シナリオを破壊する方法を……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


全滅エンドの時だけ、『信号無視をしてきたトラックに高校生が轢かれた。  BAD END』というテキストと血だらけになって倒れた【入谷聡】の映像だけだ。


外道なお前らのことだ。


ヒロイン全員が死んだことを暗示しているんだろうが油断したな。


ヒロインが死んだとはどこにも書かれていない。


それなら、シナリオが終わった後に、ヒロイン達が生き残っていても何も可笑しくない。


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


俺の死は決まっている。


逃れようがない。


でも、桜月たちだけは救う。


あの子たちを殺したいお前らからしたら、不本意だろう?


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


明日は卒業式。俺の命もここまでだ。


騒がしかった俺の心は凪のように静かだ。


覚悟は決まった……


〇〇〇〇年〇月〇日━━━


命を惜しまない覚悟こそが勝利を呼ぶ━━━



さよなら

『重要なお願い』

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おかしい、ヤンデレ物と思い手を出したはずなのに、ホラー要素が始まった。 日記って、基本振り返りとか決意表明みたいな物のはずなのに。 日記を肌身離さず携帯していて、タイミングタイミングでわざわざ日記帳…
恐怖から奮起して死に向かう覚悟がなんと尊いことか
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