無限の床
とても長く続く。
それは無限の床。
どこまでも続いているから、まったく終わらない。
だから、歩いているうちに足が疲れてくるだろう。
無限には歩けないと、足を止めるのが普通だ。
でも、ちょっと負けず嫌いだと、たまに歩いて行ってしまう。
普通の人が足を止める所から先へと行ってしまう。
ずんずん進んで。
どんどん行って。
まだまだ終わりが見えないな。
なんて思いながら、それでも我慢して先へと歩いて行ってしまう。
後ろをちらりを見ても、とっくに立ち止まった人の事は見えなくなっている。
後ろなんて振り向きたくない、という人は人が見えなくなった事に気付かないまま進んで行く。
そうしてずんずん進んで。
どんどん行った人達は。
無限の床を攻略する前に、力尽きて倒れてしまう。
火事が起きましたよ。
床が壊れそうですよ。
と、なった時も逃げられない。
助けてもらえない。
その場で、そのまま命を落とすしかない。