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黎明のアヴィオン - 第13調査大隊航海記  作者: 新井 狛
第三章 アステロイドベルト
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アステロイドベルトM区画探査および第11調査大隊捜索に関するレポート(速報版)

提出: 第13調査大隊

宛先: 防衛軍 総司令部

件名: アステロイドベルトM区画探査および第11調査大隊捜索に関する報告(速報版)


◆作戦概要:

アステロイドベルトM区画の探査


◆ 報告内容:


- 背景

アステロイドベルトM区画にて探査活動を行っていた際、216 Kleopatraにて第11調査大隊の旗艦フェニックスの鹵獲機を発見し、交戦に至った。


- 事件の経緯

 ・216 Kleopatraの探査中に友軍識別信号を受信。確認を行ったところ、複数の鹵獲機群を発見。

 ・追跡の結果、第11調査大隊の旗艦フェニックスおよび輸送艦フィディピディスを確認。これらは酷く侵食されていたが、友軍識別信号を発信し、防衛軍標準通信チャンネルを通じて交信を試みていた。

 ・旗艦フェニックスに対し戦闘行動の停止を求めたが通告を無視し、再三の攻撃を受けたため、これを撃破した。


- 特記事項

 ・戦闘終了後の調査により、第11調査大隊の旗艦は侵食から少なく見積もっても2か月以上は経過していることが判明。

 ・第11調査大隊からの交信は英語で行われ、対話は成立しなかったものの、地球圏言語の使用および友軍識別信号の発信など、敵の行動に知性の向上が見られる。


- 追加情報

 ・第11調査大隊所属機と思われる鹵獲機の一覧と詳細分析については添付の「第11調査大隊所属機分析レポート」に記載。

 ・本戦闘における被害報告は添付の「アステロイドベルト探査における損害レポート」に記載。


◆ 結論:

 ・敵の行動様式に顕著な変化が見られ、特に旗艦の侵食により敵性体の更なる大型化が進んでいることが確認された。今後の作戦計画においては、詳細な分析および対人戦を前提とした行動計画の立案が必要とされる。

 ・本戦闘による損害が大きく、アステロイドベルト探査の継続は困難と判断し、本区域での探査を打ち切る。

 ・木星基地にて人員およびアヴィオンの補充を要請する。



報告者: ノブヒコ・シキシマ中佐

所属: 第13調査大隊

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