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黎明のアヴィオン - 第13調査大隊航海記  作者: 新井 狛
第四章 生命の檻と復肉教
134/232

エウロパ内部海中都市カリプソー調査レポート

提出: 第13調査大隊

宛先: 防衛軍 木星基地総司令 トーマン・ヘンケルス少将

件名: エウロパ内部海中都市カリプソー 内部調査レポート(速報版)


◆作戦概要

木星圏企業連合からの依頼による、エウロパ内部海中都市カリプソーの内部調査


◆報告内容

− 背景情報

 木星圏では昨今、"種"と呼称されるアザトゥス組織を封入した金属球による無差別攻撃が頻発している。木星圏企業連合からの情報提供により、カリプソーにて活動している複製人格義体群、通称”復肉教"の関与疑惑が浮上した。本件を木星圏防衛における極めて深刻な状況であるとし、木星圏企業連合からの依頼を受けて調査を行ったものである。


- 復肉教の活動実態

 カリプソーの設計者であるアイザック・D・ターナーの複製人格義体および個体名アダム(複製元人格不詳)を中心とし、アザトゥスを信仰対象とした宗教活動が行われていた。個体名アダムはアザトゥスを電脳経由で制御する実験を行っており、"種"の散布はアザーティを発生させ蒐集することを目的としていたと目されている。

個体名アダムの研究資料の解析結果については添付の「電脳制御実験資料解析データ」に記載。


ー アザトゥス核の発見と駆除について

 カリプソー最下層の実験施設にて保持されていたアザトゥス核を発見、これを駆除した。アザトゥス核は不活性状態で保持されていたが、内部調査人員の接触により活性状態となり暴走状態を引き起こしたと見られている。アザトゥス核の不活性条件などについては添付の「電脳制御実験資料解析データ」の第3項に詳細を記載している。

 アザトゥス核は暴走後、複製人格義体およびカリプソー内部設備を捕食し中型規模へと成長したが、エウロパ氷殻上までこれを誘導し、駆除を行った。汚染および核に付随して発生した小型は除染部隊によりすべて駆除・除染済である。


◆ 後処理について

・"種"による無差別攻撃の主犯であると思われる複製人格義体群は逃走。現在木星圏企業連合の擁する治安維持組織による追跡が行われている。

・カリプソーについては木星圏企業連合のクリオウォータ・ハイドロコープに調査を引き継いだ。再調査と徹底除染の後、解体する見込みであるとの通達を受けている。



報告者: ノブヒコ・シキシマ中佐

所属: 第13調査大隊

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