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どこを好きになった?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

彼女は言ってくれないので、考察頑張ります。

「お前は俺のどんなところを好きになった?」

「私以外の人にも優しいところだよ」

君とは同じクラスで、私にとっては良いも悪いも無いような間柄だった。霊長類、ヒト科。それ以上でもこれ以外でもない。余りにも有り触れた人類という中の一人でしかなかった。ある意味風景の一部と言っても過言ではないかも知れない。

そんな彼をちゃんと一人の人として見始めたのは、なんだったか。あり過ぎて分からない。でも印象に残ったもの上げるならば、あぁ、あれだ。クラスメイトが教科書を忘れた時のこと。

一人の生徒が彼に話し掛けていた。両手のシワとシワを合わせる様は、仏様に手を合わせるのと似た者を感じた。頼み事をしている。彼とその子は何やらずっと話している。それから足早に外へと飛び出して行った。

帰ってきた時、彼は頭を掻きながら何かを話している。願い出た生徒は、両手を振って先生の元へ。先生はころころと笑いながら、生徒を席へと付かせた。

この時、あぁ、この子は教科書を忘れたんだな。此処は一貫生も通っているから、知り合いのいる彼に頼って、借りようとしたんだな。でもなかったんだな。という事を勝手に予測した。

そんな事が男女問わずあった。別に教科書に限った事ではなく、皆がなんの気無しに嫌がりそうな事も、一人だけ残って手伝いをしていた。

そんなところが好きだった。私以外にも、優しいところ。きっと私が知らないところでは、もっといい話が転がっているのだと思う。そう思ったら、彼のお友達を通じて、もっと知りたくなった。


「君は私をどんなところを好きになったの?」

「お前、印象に残ってる男性のこと、とりあえず上げて」

「じゃあ、貴方と付き合った後の話。部活の先輩の話。いい意味で二面性のある人。

その先輩は、ノリは軽いけど、真面目な人だったよ。初っ端『可愛子ちゃん』なんて冗談言う人だったけど、毎日部活に来てくれたし、ダメな事はちゃんと注意してくれた。いい人だった。それから……あぁ、そうそう。先輩にとっての女性後輩に叱られてもいた。『鉄棒しないで下さい』って。

うん、だから○○先生好きな人は、皆好きになるんじゃない? 皆大好き、○○先生だよ。あ、でも暗さと湿度が足りないか。あれがあって、皆好きだもんね。残念ながらメンタル鋼だから、そこら辺とは相容れないかな」

「好きになった?」

「いや別に。面白い人ではあったけどね。奥の根を考察したくなる程」

ギャップのある人、二面性のある人、そういう人は、奥まで見ないと分からない。だからこそついつい考察を重ねてしまう。それでも恋愛的好意を持つかと言われれば別の話。この世のあらゆる現象を深く研究していくのに近い気がする。

「そういうのところ」

「そう」

私は微笑みを返す。意外と人を見ていると感じた。だから何一つ心配ない。

彼がわざわざ直接的に言わないのは、

『お前ならば考察して見つけられるだろう』

という視点かと。


好きになったのは、

洞察力の鋭いところ。

人間を事象として見ているからこそ、浮気しない。

彼女にとって、自分こそ人間だから。

そんなところかと。


彼女の視点で見てみると、意外と細かいところまで見てる。

考察力も申し分ない。

この時点で、自分以外にも優しい。という点も理解してる。

多分見てる時『にっこにこ』な気がします。

それに気が付いたから、恋心を自覚してそうですね。


人気漫画の○○先生、私も勿論好きですよ。

現実で似たような方とお会いした事があります。

ノリが軽いんです。軽口も多いんです。でも真面目な方でした。楽しいお話を沢山聞かせて下さいました。

暗さと湿度がゼロな方だったので、なんも心配してません。


「○○先輩、仕事辞めたってよ」

「大丈夫っしょー。あの人鬱から遠いところにいるもん」


そう考えると、やっぱり脆さ、弱さって大事だと思います。

言い方が悪いですが、付け入る隙があるって事なので。

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