新たなる決意
ジョウイが去ってから数日後、
とある一室。
ナナミとバドが話している。
ナナミ「リオウの様子がおかしい?」
バド「はい。ジョウイ殿が帰ってから今日までずっとです。
心ここに在らずといった感じで、、、」
ナナミ「そっかーーー、リオウはまだ子供だからねーー」
ナナミ「遊びたい盛りだからねー」
バド「そうです。、、、、しかし。」
ナナミ「うん。」
バド「王にあってはそれは許されません。王なのですから」
ナナミ「うん、、、、」
バド「王は、その指先一つで人を戦地へ向かわせる事が出来ます。
ゆえに、王は人であってはいけません。」
バド「王に子供も大人も無いのです。」
ナナミ「うん、、、、」
バド「先代の、王がそうであった様に、、、、」
ナナミ「、、、それは、分かるよ。でも、、、」
バド「それが、王として生まれてきた者の定めなのです。」
ナナミ「うん、、、、そうだね、、、、」
、、、、、、、、、、、、。
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それより3日後、、、、
リオウの自室
ナナミ「リオウ?大丈夫?」
僕「あ、姉様。」
僕は熱を出して寝込んでしまっていた。
僕「うん。もう、大丈夫。起きれるよ。」
僕は起き上がろうとする、が
ナナミ「あ!そうじゃないの!別に急かしに来たわけじゃないの!」
それを姉様が制止する。
僕「ん、、、でも、大丈夫。もう戻らないと、、、」
ナナミ「いいの!もう少し寝てなさい!これは命令です!」
たまに、姉様は昔の父様のように人を従えるカリスマ性を持つ。
仁王立ちのその姿はまさに父様の再来を思わせた。
僕「う、、、うん、、、、分かった、、、、」
僕は上目遣いに姉様に答える。
と、姉様はニコッと笑って
ナナミ「うん、宜しい」
と僕の頭を撫でてくれた
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僕は、寝床の中で考える。
まさか倒れるなんて、、、、
気が緩んでいたのかな、、、
皆んなに迷惑をかけてしまった、、、
こんなんじゃいけないな。
もっと、もっと、
もっと、頑張らなくては
父様は、もっと
凄くて
立派だったんだから、、、、
僕も、そうならないと、
いけない、、、、、、、
な、、、
、、、明日からはまた
責務を、、、、しっかりと、、、
こなさなく、、、ちゃ、、、、、、
、、、、、、、、、、
僕は新たな決意の元、その日はそのまままどろみに落ちていった。
明日から頑張るために、、、、、