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魔王の名は
魔王「勇者よ。これからよろしく頼む。」
勇者「まだ俺はお前を信頼していないし、信じてもいないからな。見定めているだけだ。それを忘れるな、」
魔王「もちろんだ。それでも倒さず生かしてくれた事礼を言う。遅れたが、我の名は魔王ジャファー。この地にいる全ての悪魔の頂点、つまりトップオブトップじゃ。」
勇者「トップオブトップがこんな弱いとはな…。弱いくせに部下達は好き勝手やってたじゃないか!!」
魔王「それは仕方ながないではないか。人間とは相容れぬ関係。だが我は前々から思っていた。人間を殺したくはないし、人間に殺されたくもない。本気で共存は出来ないのかと。」
勇者「夢物語だな。今まで何十年、何百年悪魔と人間は争ってきた。共存なんか出来るはずない。大切な人を傷つけられたら容赦なく倒す。……それだけだ。」
魔王「その道を模索する為にも我はもっと人間を知りたいのだ。」
勇者「さっきも言っていたな。まずはどうするんだ?あれだけの啖呵を切っときながら、ノープランなわけないよな?」