表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/31

会話とかいう殴り合い

「えーっと、ここで職を探せると聞いたんですけど……。」


訝しんだ表情で、受付に聞いてみる。

さっきのメイドさんだ。


「えぇ、確かにここは職業斡旋場ですけど……。」


何なんだ、このメイドは。

さっきから言葉遣いもどこかおかしいし、歯切れもよくない返事だ。

……美人だけど。


「ここは斡旋場であってますか?」


最重要事項の確認。

なんでメイドが職業斡旋場にいるんだ。


「はい。ここは見習い専門の家事ギルドです。お客様は……、初回の様ですので、当ギルドについて、説明いたしましょうか?」


やはり、言葉の、フインキなぜか変換できない、は、優しいが、どこかチグハグさを感じるな。


「ああ、頼む。」


なら、こっちも敬語、丁寧語は無しだ。


「当ギルドは、先ほども申した通り、見習い専門の家事ギルドです。」

「私共は、家事、育児、ガーデニングなどの業務をお客様より受注し、構成員に職を斡旋しています。」


なるほど。

しかし、見習いとは……。


「上位のギルドになりますと、お屋敷へのお仕えや、パーティの管理などの依頼もあります。して、お客様はどういったご用件で?」


途中までは素晴らしい説明だったがやはり、最後は言葉にとげがあるな。

しかし、よく考えれば当然だ。

向こうは要件を聞いているのに、俺は答えていない。

そりゃ、失礼に当たるってもんだ。


「……これは失礼しました。あなたの慧眼の通り、職を紹介していただきたく、こちらへと参らせていただきました。どうか、ギルドへの登録を許可していただけますでしょうか?」


言葉と共に、跪き、目を閉じる。

――決まった!


……??

受付からの返事がない。

目を開けて、見上げてみる。


「……こ、怖いです。」


!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ