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二日後

「して、治療の進み具合はどうかね?」


二日前と同じことを言いながら、グラーニンさんは来た。


「もう、以前のように動けます。すごい技術ですね。」

「いや、君の体がすごいようだよ。」

「え?」


豆鉄砲喰らったみたいな顔だったのだろうか。

使用人たちもだれ一人こちらを見ていない。


「君にした処置の多くは薬膳や、自然のものを使った塗り薬だ。その程度のものでなぜこれほど早く治療が終わったかは分かっていない。」

「俺の治癒力が高いと?」

「……かもわからんね。」


困りながら、笑っている。


「よし、それでは今日で治療は終わり、だ。街のほうへと出かけてみてはどうかね?」

「……わかりました。」


実は昨日の夜、グラーニンさんは一人で面会に来た。

部屋の使用人もいなくなった時間に、だ。


「実は、君にはこの街を作り直してほしいんだ。」

「え?」

「この街にはいろんな問題があってね、貧困、差別、非効率な労働。」


何を言っているんだ。

様子がおかしい。


「……今回の獣も、ひょっとしたら山に住んでいる民族のせいかもしれない。引き受けてくれるかね?」

「……ご依頼とあらば。」

「よろしい。」




つまり、この外出を促す言動は、街を視察してこい、ということだ。

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