表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/31

一か月前

「治療の進み具合はどうかね?」

「何とか。後二日程度で、元通りになると医師は言ってました。」


あの後、俺は運ばれた屋敷にて、酷使した体を癒すことにした。

その間、一か月。

結局、俺は家事ギルドを抜けることにした。

グラーニンさんが専属で雇ってくれる、何でも屋になった。

これはすごくありがたいことだ。

何故なら、依頼の報酬を受け取っても、片足が折れているのだから。

今の俺には住むところを確保する、そんな能力はない。


「一か月もの間、何もできない自分を……、本当にありがとうございます。」

「気にすることはない。私の目に狂いはなかった。」


あの獣を倒したことで、どうやら俺の評価はかなりのものになったらしく、新しい部屋と、使用人たちと共に、体を癒している。


「二日後に歩けるのなら、少し外を見てきなさい。この街について知ることはたくさんある。」

「……はい。」

「ただ、最近妙な噂を聞いてね。」


どうしたのだろうか。

藪から棒に。


「なんでも、獣狩りの儀式の後、満月の夜が来たということで、教徒たちがユリウス・ホワイトなる人物にあいたい、と、この屋敷にもう何人も来ている。」

「……。」

「……。」


グラーニンさんも演説は聞いていたはずだ。

このうわさが今後どうなるのかは……、ハハッ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ