<プロローグ>
8月の半ば俺は友達と一緒に家の近所のプールから帰ろうとしていた。
「なー、今日メチャクチャ楽しかったなー‼」
「そうやなー」
プールで疲れ果てていた俺たちの前で事件が起きてしまった。
「おい、あの小さな男の子がわたっている道、今赤信号じゃね」
「それどころか、トラックが迫ってきてますよ‼」
「おいおい、やばくねーか。って、俊也」
俺は無意識のうちに飛び出していた。
バン‼
「ここは一体?」
俺は目を覚ましたらベットの上で寝ていた。自分でも死んだということはわかっているのはものの、あまりそうした実感がわいてこなかった。
「ようこそ、死後の世界へ、中村俊也さん」
俺はベットから下りたら一人の若いお姉さんがいた。
「あなたは、先ほど不幸ながらも交通事故でお亡くなりになられました」
「すみません、さっき僕が助けた男の子は無事ですか?」
「はい」
「そうですか」
もし、俺が命を懸けてまで助けた男の子まで死んでいたら俺のこの死は何の意味もなくなるから一応聞いてみた。
「話は変わりますが、俊也さん。あなたは生前、善意ある行動を行われましたので我々神はあなた様を今持っている記憶そして身体の大きさ。それらをそのまま異世界に送るということを提案します。俊也さま、いかがなさりますか?」
「1つ質問してもいいですか?」
「ええ、もちろん」
「その、僕が異世界に転生した後の世界は一体どういうところなのですか?」
「それは、私にも分かりません」
「え?」
「我々はこの世界の神なので向こう側の世界のことはよく分かりません。お役に立てなくて申し訳ございません。それで、俊也さん。どうなさいますか?」
「転生します」
「わかりました。それでは、この魔法陣の上に立ってください」
「これで、いいですか?」
「はい。それでは、始めます」
こうして、俺は異世界で新たな人生を歩むことになった。