表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂人転成  作者: 美味しい仮面
子供編
5/102

『まほうにゅうがくきそちしき』

あー、寝た寝た。

おっと、さっきの二人がいますね。

体を起こさないと・・・ん?

おや?まだ本持ってる。絶対回収されたと思ったのに。


「坊ちゃま、大丈夫でしたか?下に倒れているのを見て私は心臓が止まりそうでしたよ。」


おお!ベッドまで運んでくれたのはこの人か!ありがとう!


「あ、い、あ、お」


あっれれー?発音がまだちゃんとできないのかな?まあ仕方ないか、まだ4か月だし。


「すごーい!ありがとうって言ったの?」

「ええ。きっとそうよ。見て、この笑顔、やっぱり綺麗様の息子ね。何だか癒されるわ・・・」

「うん。なんか、見てるだけであったかくなっちゃうね」


おお!我が笑顔絶賛大人気。まあ、最近はこの笑顔絶賛ばらまいてるんだけどね。

と、早く本読みたいし、ここは寝たふりでもしよ。


「あらあら、眠っちゃったみたいね」

「それじゃあ、私たちもいこっか」

「ええ。……ん?」

「どうしたの?お母さん」

「いえ・・・また?気のせいかしら……」


よし、出て行ったね。

と言うかさっきの気のせいって何?

さて、本よも本

ふむふむ・・・


~ご飯の時間~


ふむふむ


~お昼寝の時間~


ほむりほむり


~ご飯の時間~


暗!えー暗いよー。あー、この時間になるとずっと寝てたせいか、こんなに暗いの知らなかったは。

電気無いの?魔法で何とかならないかな……。

明るくなーれ。……呪文……言う?


「しゃいん」


うん、まだまだ発音の練習をしなくちゃね。

お!ちょっと明るくなった。

おー!見える見える!


~そんなこんなで数週間後~


うーん……ほんの翻訳終了!何とか1か月はかからなかったね!それと気になったことが一つ。何でこの本見つからなかったの?いや、この本は俺が大事に持ってるからとっちゃダメ。……ていうことが言われてるって言うならまあ、納得は行くんだけど。どうもそういう感じじゃないんだよね。あれかな?魔力が少なかったり持っていない人には見えない本だったり?いや、けど母さん来てるしな……。

ま、いっか。

ほんで、この本に書いてあったことをまとめると。


本のタイトルは『魔法入学基礎知識』(漢字を使う)

作者は『 ArthurBrinia』(アーサー・ブリニア)……多分 アーサーか、なんかエクスカリバーを抜きそう。(偏見)


内容……恐らくこの世界の魔法の基本情報が書かれている。……恐らくと言うのはこの本しか今のところ見たことがないから。

この世界には4大属性と派生属性と言うものが存在する。


4大属性……火、水、風、土の四つの属性のことで魔力があるならどんなに適性が低くても操ることが可能。


派生属性……上記の4つ以外の特殊な魔法の属性。最も多く例として挙げられるのが、火属性と氷属性である。氷属性は火属性の『温かくする』と言う力を『冷たくする』と言う力に変えたもの。また、火属性が得意だからと言って氷属性が得意……と言うわけでもなく、また、この逆も然り。


光属性や、影属性などの全く使わない魔法も存在しており、まだ見つかっていない魔法も多数あるだろう。この派生魔法は魔力があるからと言って使えるわけではないが、なぜ使えるのかは不明。

魔法……自らが持っている『魔力』と言われているエネルギーを使用することで使うことのできる現象の名前。


上級魔法から下級魔法と言うものが存在するが、ぶっちゃけ魔法自体が自ら作ることができるので、一応『魔法教会』で決められている『威力』『消費魔力』を基準として考えられる。


使い方として、頭にイメージをして、それを魔力で作り上げる……と言うものだ。言葉にすると、よりイメージを確立しやすくなるが、コツをつかむのにも才能がいる。


威力……その魔法がどれだけの『消費魔力』でどれだけの被害を及ぼすかを数値化したもの。

消費魔力……その魔法を使うにあたって使われる魔力を数値化したもの。


魔法適正……その者の魔力を使う才能。しかし、魔法適正は属性ごとに代わるので基本4大属性の平均を用いられる。A~Eまででランク化されており、『魔法教会』によって1つの魔力で100以上の威力を出すことができるならA、50以上100未満ならB、20以上50未満ならC、10以上20未満ならD、10未満ならE、と言った形で分けられている。1つの魔力と言ったが大体自分最大魔力のの1パーセント丁度、ととらえる。そして数値だが、1がギリギリ被害の出る量、という曖昧な線で分けられている。


才能……100年前まで魔力は貴族にしかないものだと思われてきたが、実は平民にも少ないがあることが判明、しかし平民は魔法のこと自体を知らなかったため、その事が伝わらなかった。しかし、伝わった今では、平民には1万人に1人くらいの確率で貴族に匹敵する魔力量を持つものが誕生する。100人に1人の確率で貴族に匹敵しないがそこそこ魔力を持つものが誕生することが明らかになり、それらの者は町などに迫ってくる『魔物』たちを倒すために『ギルド』と言う建物を各地に建設し、そこで生計を立てている。


そして、魔法の才能だが、これにもやはり個人差があり、普通貴族の子供は6歳から『魔法学校』初等部に入り、そこから始めて初級となる魔法火属性の『フレアボール』、水属性の『アクアボール』、風属性の『ブリーズ』、土属性の『アース』を習う。天才と呼ばれる子は、初めてで自らの顔くらいの大きさの『アクアボール』を打ったりできる。


魔法教会……魔法を管理する教会。本部はシーア国にあるが1つの国には必ず支部が置いてある。


魔物……魔力によって突然変異した生き物のことを指す。最も危険とされているのが『(オーガ)』『ドラゴン』『キメラ』である。この3体は伝説級と呼ばれており、1体で国一つを滅ぼすことができると言われている。


魔法学園・・・主に貴族の子供が入る学校。入るのは義務であるので、初等部、中等部、高等部のいずれかには、絶対に受けなければならず、受けなかった場合重い罰が下される。

また、稀にであるが魔法教会から御眼鏡が掛かった平民が入ることがある。


・・・と、こんなもんかな。いやー呪文間違えてたねーまあ、イメージが大切って書いてあったし、俺の場合はイメージが確立していたからちゃんと発動出来たんだろうね。

さてと・・・この本を見て改めて分かったことがある・・・うわ、俺の魔法適正・・・低すぎ!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ