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お手伝い
『一反木綿』
「普通、あんなのを見失うことなんてある?」
長いものにまかれた。
−第百十七話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「ねえ、ちょっと手伝って」
「うん、まかせて」
「いや、まこうとしないで、こら逃げるなー」
息をするように毒を吐く。
−第百十八話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「ねえ、ちょっと手伝って」
「うん、まかせで」
「て?」
「で」
息をするように毒を吐く。
−第百十九話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「袋の封が開かない」
「かしてみて」
「ぶちまけたりしないでね?」
「いや、まかせて」
息をするように毒を吐く。