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伝統の味
『きんぴら』
「お味はどう、マジで恋するごぼう前?」
−第百九話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「伝統の郷土料理なんだって、初めて作ってみたんだけれど、どう?」
「趣深いと言おうか、味があるね」
息をするように毒を吐く。
−第百十話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「じゃあ、もしも、味がなかったら何ていうの?」
「やさしい味だね」
息をするように毒を吐く。




