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まーねー
『魔法の財布』
「お前の財布、ボロボロじゃないか」
「こいつは、魔法の財布なんだ」
「あはは、まさか」
「本当さ、時折、ポケットに、お金が転がり込んでくるって代物だ」
−第九十八話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「寒いね」
「懐が？」
「まーねー」
「そこの自販機でコーヒーでもどう？」
「こうまで寒いとなあ」
「それでも、多少の”こうか”くらいあるでしょ」
息をするように毒を吐く。
−第九十九話−
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「ねぇ、諭吉さんを使って、何か悪者っぽいこと言ってみて」
「サツめ、束になって来やがれ！」
息をするように毒を吐く。
