十二月
「ふふふ。」
「どうしたの唐突に笑ったりして。」
「昨夜、サンタさんが有料駐車場で精算しているのを見かけたんだけど。」
「うん。」
「あそこにとめてあったのは、もしかしてと思って。」
どうぞ、クリスマススぺシャルです。
-十九話-
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「子供にだって言いたいことはあると思うよ。」
「えっどんな?」
「大人は誰も信じてくれない。」
息をするように毒を吐く。
-二十話-
「みて、ケンカしてる、クリスマスに、ありがちだよね。」
「そんなことないよ!」
「あんなに、つのつきあわせて、きっとソリがあわないんだよ。」
-二十一話-
「ソリって、いくらくらいするのかな?」
「なんで?」
「銭湯にとめて置いたら面白いかと思って。」
「あーそういえば、5月にも大漁旗の値段を聞かれたっけなあ。」
「あれ?、思ってたツッコミと違う。」
-二十二話-
「これが子供会のお芝居の台本?」
「そう。」
「ねぇ、弾よりも速く、高いビルもひとっとびはともかく、この、力は機関車よりも強いってなに?」
「子供の夢は壊せないからね。」
-二十三話-
「サンタさんの衣装も用意しないとね。」
「赤い仮面は?」
「いらない。」
「本当に?」
「大丈夫。」
「赤いマフラーは?」
「だから、サンタさんは改造しちゃダメ。」
-二十四話-
「ねえねえ、サンタさんに質問。」
「何かな?」
「サンタさんのお仕事は何ですか?」
「言わば、お子様ランチのプリンの様なものだね。」
「子供を笑顔にすることかな?」
「いや、定食にはついていないんだ、ホーホーホー。」
-二十五話-
「このサンタ、首をすげかえたほうが良いような。」
「ボクの顔をお食べ?」
「いえ、ケーキがあるので。」
「愛と勇気が友達だよ。」
「必要なのはチキンなので。」
ときには、毒を吐かれることもある。
-二十六話-
「ケーキ用のサンタをマジパンで作ったよ。」
「そのサンタさんの掲げてるプレートの文字が気になるんだけど。」
「ん?」
「プレゼントは、ワ・シ・♪って・・・。」
-二十七話-
「サンタには気をつけるんだ、食えないやつもいるから。」
「ああ、闇で活躍、とかしながら、ほのかなともしびをもたらしているよね。」
-二十八話-
「私もお菓子焼いてみた、どう?」
「味はともかく長靴いっぱい食べたいよ。」
「コラ、今なんて言った。」
-二十九話-
ドラゴン。
その息吹は、生きとし生けるものを滅ぼすという。
赤い竜は火を。
青い竜は雷を。
黒い竜は強酸を。
そして、緑の竜は・・・
「プレゼントありがとう、これドラゴンさんだよね。」
「くっ、バレてしまっては仕方ない、私がお前の父親だ!」
「どうしてお礼したら暗黒面に落ちるの!」
息をするように毒を吐く。
クリスマススペシャル、11本立て。
ネタの毛色がいつもと違います、パロディてんこ盛りです。
いやークリスマスで戯れが過ぎちゃったということに。
サンタさんは、ヒーローです。
元ネタがレトロですけれど大丈夫でしょうか・・・。
今月は、クリスマスの短編も用意していますので、そちらも、ぜひご覧くださいね。
みたよー、の一言でも嬉しいです、かまってください・・・。
追伸
短編も見てみてくれると嬉しいです。ほのぼのショートショートコメディです。