笑顔の裏には
京都は夜でも美しかった
夜道もいろんな色で照らされていた
そんな中、佐恵は一人で歩いていた
「…なんでじゃんけんで負けたからって団子一人で買いに行かないといけないのよ」
みんなでじゃんけんをして佐恵が負けてしまった
京都の茶菓子はとてもおいしくてせっかく来たのに何も食べないのはもったいないということでこうなった
駿が言い出したのに佐恵が買いに行かされることになってしまった
「まじ最悪…それに夜の京都も美しいけど、酒臭いじじぃが多いし…人鬱陶しい…」
カツッカツッ
チリンッ
「はっ!…なんで…あんたがここにいるんだよ。」
「あれ、佐恵じゃないか。久しぶりだね」
「来ないで。兄貴なんかじゃない…」
「そんなひどいこと言わないでくれよ。俺はいつもで佐恵のお兄ちゃんだよ」
「消えて。死んで。」
「佐恵、俺のところにおいでよ」
佐恵の軽蔑する目なんて見えてないかのように桜蘭は話し続けた
それに佐恵は逃げたくても逃げられない
桜蘭の魔法にかかってしまっているからだ
「嫌だ。そのために京都にまで来たのか」
「そうだなぁ~まぁ佐恵が帰ってこなくても俺にはもう妹のような子がいるんだけどね。そうだよね、兎紗弥」
「桜蘭、早くして。あなたを見捨てたこの子に今更戻ってこられても殺すだけなんでしょ」
佐恵の背筋がぞくっとした
兎紗弥という女の子は仮面をつけていたが言葉にあまりにもとげがあった
「まぁ、のこのこと俺についてきていたらすぐに殺してやろうと思ったけど、まだ反抗するなら生かしておこうか。佐恵、覚えておいてね、俺は君を許さないよ。君がいなくなって俺がどんな目にあって、どれだけ苦しめられたか。」
「用は済んだか。なら行くぞ。」
「はい。では、また」
二人が闇に消えた瞬間佐恵は動けるようになった
「今更、現れて…何をするきなんだ…しかも、兎紗弥って楓さんの妹なんじゃ…」
佐恵は急いで団子を買って帰った




