椿と駿
夜一人で駿は歩いていた
京都の都は夜でもにぎわっている
天皇祭は一年に一度の大きな大会であるため
各県からいろんな店が来ている
食べ物も名産品をおいてある
「よ!元気にしてる駿」
「なんだ、雫か。怪我はもういいのか」
「ええ、もう心配ないわ。海が急いで治療してくれたからね」
「そうか。ならいい」
「どうしたのよ。また椿ちゃんのこと?」
「あいつのことじゃない」
鬱陶しそうに駿は雫にいった
雫は駿について行っていた
「ねぇ、もし目の前に椿ちゃん現れたらどうする?」
「そんなことあるわけないだろ。あいつは俺の目の前で死んだんだ」
「もしだよもし」
「駿はもう新しく彼女を作ったのですね。それはよきことです。お久しぶりです。駿」
本当に目の前に椿が現れた
「…椿ちゃんなの?」
「はい。そうです。」
「…確かにお前の気配がする…なんで今更俺の前に現れた…どうして生きている」
「駿はいつも質問してばかりですね。私はあの日に死んでいませんよ。あの人に助けてもらいました。その日から私はあの人に仕えております。ゆえに長きの間、貴方の前に現れることはできませんでした。」
「…お前が生きていたことは…よかった…なら、戻って来いよ…椿」
「残念ですが、私はもうあなたの恋人ではありません。私はあの人の願いをかなえないといけないのです。ですから、これでお別れです」
「そうしてなんだよ…あんなに…俺は…」
「苦しめていたことは謝ります。あなたはきっと後悔をしていると思いました。だからあんなにお強くなられたことも知っています。もうあなたには私は必要ないのです。それに苦しまなくていいのですよ」
「そんなわけねーだろ!俺は椿が必要なんだ…誰よりも…」
駿は椿を逃がさないように腕をつかもうとしたが
パァン
誰かにはじかれた
「椿にそれ以上近寄らないでくれるかな。やぁ、駿久しぶりだね」
「お前!!椿に何しやがった!」
「あれ?椿を見捨てたのは…だぁれ?椿を助けたのは私なんだけどね」
「駿!今は彼女を相手にしてはだめよ。」
「零様…見に来ていたのですね」
「んにゃ~、ただのお使いで、零の姿を借りているだけにゃ」
「ぁ…黒様でしたか。」
零という少女の守護神だった
「いやぁ、お使いしていたらさぁ、椿見つけたから~ついでに一緒に帰ろうと思ってね~」
「助かりました。では、参りましょう」
「そだね~んじゃ、お二人さん…まったね~」
黒と椿は消えた
「クソッ…俺はまだかなわないのか」
「仕方ないわ…零の守護神ということはかなりの力を持っているはず」
「そうだな…椿…お前を必ず取り戻して見せるからな」
「…駿…」
地面を殴りながら悔しがる駿だった




