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心配ごと
佐恵はその後香織を部屋に運んだ
みんなが帰ってきたとき全部を話した
香織のことは夏希に任せた
「そんなことがあったのか…」
「ぁ、俺それ聞いたことある!討伐戦の時、一人だけ消えたって話!」
「悠斗、詳しくわかるか?」
「そいつが使っていた剣だけは残されてあって、討伐するモンスター以外のモンスターにやられたって噂されています」
捜索までしたけど見つかることはなかった
少年の剣だけ残されていた
「まさか、香織さんの大事な人だったなんて」
「大事な人だからこそ、こんな形でお別れしたくなかったんですね。だから現実を受け入れることができずにずっと苦しんでいたんですよ」
「瑠奈のいうとおりね。でも、あの子は結局生きていたんだよね?」
「うん…でも、なんか様子が」
「そうか…やはり今は別のところにいるからか」
明日は試合なのに大丈夫なのだろうか
駿さんも戻ってこないし
今日はもうみんな休むことにした
夏希は香織さんのそばで寝るって言っていた
楓さんは駿ならいつものことだからって言っていた
明日の試合のことだけ考えて寝ることにした




