表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七つの奇跡を求めて  作者: Lapin
はい、1つ目いただきました
34/72

香織さん12歳


私がまだこのメンバーに入団していなかったときの話


いつも一人だった


生活に困らないように何個も一人で依頼を受けていた


両親を早くに亡くしたから親の愛情なんて知らなかった


一人でいることが当たり前


誰かに頼るなんて愚かな人間がすることだと思っていた


強く生きるしかなかった


そんな12歳の時に私はある出会いがあった


雨の中、捨てられていた子がいた


目には生気がなく服はボロボロ


だけど、肌は白く髪も白い男の子がいた


私と同じ一人なんだと思った


急いで少年を背負って家にいれて


暖かいお風呂にはいらせた


綺麗になったあとごはんを一緒に食べた



「…おねえさん…ありがとう」



やっと口を開いた少年が最初にいった言葉だった


その一言がいまだに覚えている


言われたことのなかった言葉


感謝の言葉なんて今まで一度も言われたことなくて


胸がいっぱいになった



「いっぱい食べてね。ここに一緒に住もうね」


「うん!」



とびきりの笑顔


目をキラキラと輝かせていた


その後、少年は8歳ということがわかった


そして名前はなかった



「なら、今日から朝倉柊ね」


「おー!僕の名前だ!」



喜んでくれた


私には姉弟がいなかったからわからなかったけど


まるで本当の弟がいるような感じだった


毎日一緒に出掛けて


一緒にご飯食べて


そんな平穏な時間が私にとっては幸せだった


その中で柊は機械をいじることが得意だと分かった


依頼では必ず機械にかかわることを進んで選んでいたからだ



「柊、今日は?」


「今日は、こっち」



だけど、今日だけは今までと違うものを選んでいた


その日の柊はいつもと違っていた


私は他の用事があっていくことはできなかった


討伐戦に向かった柊と他の仲間と一緒に行った



「じゃぁね」


「うん」



その言葉が最後になるなんて思いもしなかった


柊は…その日帰ってくることはなかった


仲間に聞いたとき


皆、泣きながら柊は死んだといった


私はいまだにその事実を受け入れていなかった


必ずどこかで生きていると自分に言い聞かせていた


だけど…いまだに現れることはなかった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ