楓の妹
夜、楓は1人で歩いていた
「はぁ…俺は駿に助けられてばっかだな。いつもめんどくさそうにしてるくせにな」
コツコツッ
陰から小さな少女と大きな少年がいた
少年のほうはフードをかぶってわからなかったが
もう一人は
「な…なんで…やっぱりここにいたのか…兎紗弥」
「兄様、おひさぶりですね。相変わらずのようで。」
「今までどこにいたんだ!俺は心配して」
「私ね、あそこは世界が狭いの。私はもっと大きな世界が見たいの。」
「それだったら大きくなって出ればよかったじゃないか!」
兎紗弥にはその声は届いていなかった
彼女は幼くして家出をしたとわかった
そして彼女がどうしてそうなったのかわからなかった
楓は困惑していた
「私はあの家が嫌いだった。物としか見ていなかった。それに外に出るのは簡単でした。あの人が私の世界を変えてくれた。兄様、もう探さないでね。ぁ、そうそう今の”仲間”大事にしてあげてね」
「待て!兎紗弥!まだ話は終わっていない!」
「…さようなら」
そう言って消えようとする兎紗弥を追いかけようとする楓に
隣にいた大きな少年に阻まれて
お腹をめがけて殴られ楓はうずくまった
そして兎紗弥は振り返ることなく消えていった
楓は悔しかった
「くそっ、兎紗弥どうしてなんだ…」




