楓の世界
妹がいなくなって
俺はいつになったら両親からの縛りがなくなるのだろうか
両親は俺しか子供はいないような振る舞いになっていた
俺にさらに期待するようになった
希望が途絶えてしまってはいけないからだと思う
二人ともプライドがあった
天才少女と言われていた妹のように俺を天才にしようとしていた
みんなに期待されえるようになって俺はどこか妹がいなくなって良かったと思っていたのかもしれない
惨めな思いもせずに済むし
そんな最低な人間の考えがどこかにあった
けど、妹がいない世界は色が消えていくような感じがした
全部が偽りでできていたように見えた
こんなことなら俺が消えればよかったんだと思ったりもした
「楓、いつまでそんな暗い顔してんだよ!ほら行くぞ!」
「駿…僕はどうしたらいいのかな…」
「お前はお前だろ。親になんて言われようが自分の人生は自分で決めるものなんだ!なぁ、楓俺たちでチーム作ってさ天皇祭優勝目指そうぜ!」
俺は駿の笑顔がまぶしかった
だって駿の笑顔には迷いがなくて真っ暗だったところに日が差すような感じだった
10歳の俺と10歳の駿
同い年だけど
駿のほうが大人だな
「お前が1人で抱えこむ必要はないんだ!両親の縛りなんか破っちゃえよ!大丈夫、俺や今から入ってきてくれる仲間が支えてくれる!それに妹のこともみんなに話せるようになったら話して一緒に探してもらおうな。絶対生きてるさ。信じろ、楓」
そうだったね
駿、忘れていたよ
悠斗の言葉で思い出した
君たち二人は似てるよ
俺の目にはどんどん光が差し込んでくるよ
毎日、君たちに助けられてたんだね
楽しかったから嫌なことを忘れて色がついている世界を見れたんだ
けどもう乗り越えれそうだ
ありがとう




