楓10歳
十年前
「楓兄様、これ私が作りました」
「わぁ!すごくきれいだね!」
10歳の楓には4歳の妹がいた
二人は血はつながっていなかった
楓のほうが拾われたほうだった
そして妹が生まれる前であったから
血がつながっていないことは知らなかった
それでも楓は言わずに妹のように接してきた
「兄様兄様!この本を読んでください!」
「うん!一緒に読もうね!」
妹は本が好きだった
呪文の練習でいないときは1人でいろんな本を読んでいた
周りからは天才少女と言われていた
妹は10か国もの言語を習得しているし
呪文の数も数え切れないほど頭に入っている
そんな妹と比べられていた俺は周りから憐みのような目を向け始められた
俺は気にしなかった
それよりも妹が心配だった
兵器に使われるのではないかと
妹は知識をつけるとこが楽しくていけなかった
「どうされましたか?」
「今日はね、じゃーん!これをプレゼントします!」
楓が渡したのはウサギのぬいぐるみだった
ふわふわのかわいいものだった
俺がいない間さみしくないように渡した
「兄様、大事にしますね!」
「あぁ!」
毎日ウサギを抱いていた
だけど…
ウサギだけをもって妹は姿を消した
俺は死ぬ気で探した
両親も探したけど
見つからなかった
さらわれてしまったからだ
俺はずっと自分を責め続けた
あの時そばにいたら
守ってあげれたのに
いつものことだから大丈夫だと思って緊張感がなくなってたせいだと
少しでも早くに帰っていたらよかったのに
両親と俺は捜索願までだした
だけど見つかることはなかった
俺は今日もいまだに忘れずにいる
君は今どこにいるのだろうか
生きているのだろうか
けど、俺は見たウサギをもってこの大会に出ていた
気のせいなのだろか…




