殺気
深夜に二つの影があった
背の高い和風の少女
黒いローブで覆っている少女
二人とも狐のお面をつけていた
「今日はよろしかったのですか?」
「あいつらだけでも勝てただろ。私は忙しい。無駄に術なんかを張りおって」
「さようでございますか。何かお手伝いできませんか?」
「大丈夫だ。これくらい平気だ」
会場の近くで話している二人
空を見上げていたが
「何か来た。お前は早く引きあげろ。私が引き付けておく」
「わかりました。」
和風の少女は先に闇に消えていった
そして黒いローブに覆われた子はそのまま相手のほうを向いていた
そこに来たのは…
雫と海だった
「見つけました。おとなしくこちらに来なさい」
「おとなしく…ね?」
「なんだ、この殺気は!雫様の予想通りです。何か強力な力を隠しているかと!」
「貴様、見えるのか…。巫女にしか見えないと思っていたが…」
コツコツッ
下駄の音だけが響く
少女はゆっくりと雫のほうに近づいていく
「…そうよ、そのまま大人しくしなさい」
「…死ねよ」
雫との距離を急に詰めて、隠し持っていたナイフで切り付けた
札を持っていたから防げたが
「そんなことじゃ、前みたいに泣いて逃げるだけだ。弱者は強者にかなわない」
「あのころとは違うわ!」
雫は攻撃をよけてばっかでなかなか唱えることができなかった
そして、足で横腹を蹴られ雫は飛ばされた
海は急いで雫のほうに行った
「…前と同じだ。おい、巫女に伝えておけ。"復讐劇の始まりだ"とな」
それだけを言って闇の中に消えていった
雫と海はその少女の殺気を感じた
おぞましいくらいの殺気を




