開会式
朝、みんな準備万端だった
今から開会式が行われる
予選を通過したものがここに集う
みんな敗北したものの思いを背負ってここにきている
それにみんなの目の色が言葉に表せないくらいすごかった
俺たちは無条件で出場しているから周りの人たちの気迫に押しつぶされそうだった
「では、巫女姫様よりご説明をいただきます」
「うむ、各県の代表者は47チームである。そこに、序列15位以上の者がいるチームは無条件で予選を通過せぬとも出場することができ、希望してきたチームは7チームである。」
俺たちのチームを含めて54チームが天皇祭に出場していることになるのか…
全国の数多くの中からたったこれだけ…
「そして今からトーナメント表を発表する!各チームの代表者に対戦相手と対戦日時を送った!試合に遅刻したものは敗北とみなす!また、違反行為も敗北とする!以上!」
「巫女姫様ありがとうございます。では、一試合目の内容をここで発表します。」
第一試合 『借り物競争』
試合開始時に代表者にお題を送ります。そこに書かれたものを調達します。先に持ってきたものが勝利となる。
また、調達時に相手の胸についているクリスタルを破壊すると、その人はこの試合では強制退場になります。
先に調達するか、相手を全滅させるかで勝者が決まります。
「俺たちは今日、午後6時だ。そして、胸につけるのはこれだ」
赤色のひし形であって
それを試合の時にはつけなければならない
「んじゃ、作戦は後で俺が伝える。お前らはゆっくりしとけよ。特に悠斗」
「なんで俺!?」
「ま、リラックスしとけ。初戦は…まぁ、なんとかなる」
だるそうにいう駿さんを見て安心できているのは楓さんだけだった…