見た目
俺たちは京都に出発した
東京から移動するには転送装置がある
出場の切符があればでることができる
これがなかった物凄いお金がかかる
いやぁ助かりますよ
「おい、おまえら準備はいいか」
「「「はい!!」」」
「んじゃ、行くか」
一瞬で景色が変わり
和の町だった
日本の歴史をそのまま大事にしてきたような感じだった
東京都は真逆だな
「お待ちしておりました。五十嵐様、おひさしゅうございます」
「おぅ、久しぶりだな。千早」
すごく綺麗な方だ
それに方言もすごい
「ほな、いきましょうか」
千早さんが案内をしてくれた
会場となる場所、宿舎、訓練場など
どれも和風な建物ばかりであった
それにすれ違う人にあからさまの違いがあった
京都に住んでいる人は着物で
出場する人は普通の服であった
区別するためなのだろうかそれとも日常からなのだろうか
「日ごろからこの京都は着物じゃや。小僧、思っとることが筒抜けじゃぞ」
「あらあら、巫女姫様」
「なんじゃ、千早ではないか。この小僧が独り言を言っておるからこたえてやったんじゃ。」
「小僧じゃねーよ!」
「おい、悠斗、巫女姫様に無礼なことを言うな」
「元気のよい小僧じゃの~」
高らかに笑って俺を馬鹿にしていた
見た目はかわいいのに
口から出てくる言葉は毒舌だし
これが巫女姫とか驚き
「わらわは、100歳じゃ」
「ん?10歳ですか?」
「小僧、その耳は飾りか?わらわはこの見た目のまま時が流れておるのじゃ」
「ぉ、おそろし…」
巫女姫の歳は俺よりもはるかに上であった
人は見かけによらないな