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裏の組織
深い深い闇の中で…
「…今帰った」
「おかえりなさいませ」
「一人だけずるーい」
私たちは闇の中で暮らすことしかできない
光は私たちを拒絶する
ならばその光を壊してしまおう
「何かいいことあったんすか？」
「私も行きたいのに」
「よしよし、君はまだダーメ」
私たちは捨てられた存在
血はつながっていなくても家族だ
皆がそれぞれ重い過去を抱えているが
支え合って生きている
いいんだ、ここにいるものだけを信じれば
他なんて消えればいい
そして、貴方も私を裏切った
「さぁ、時は満ちた。裁きを下す時だ。我々の計画を実行する」
「やっと叶うんだ…僕らの悲願が」
「わくわくするね！」
「こんな退屈な世界ともおさらばだな」
そうだ、こんなくだらない世界ともお別れだ
思い残すものなどない
今から長きに渡って旅をし、答えを探した
実行に移す時だ
「まずは、余興として"天皇祭"に出場しよう」
「あんなしょーもねーのに出るのかよ」
「馬鹿だな。天皇祭で知らしめるんだ」
ま、ほかにも理由はあるが今はまだ黙っていよう
楽しみだよ
