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少女
今日は討伐戦で疲れたため近くの酒場に行って晩御飯を食べた
もちろん、お酒は飲めないため
駿さんと楓さんだけで飲んでいた
俺たちはいろんな人と話しながら楽しんだ
俺は疲れたのと銃の手入れをしないといけないから先に帰ることにした
みんなはまだ残っておくといったから1人で帰ることにした
俺はこの夜奇跡のようなものを見た
「君は…だれ?」
「…君のほうがだあれ」
狐のお面をつけている君は美しかった
夜空には多くの星が輝いた
少女は俺のほうを見て
「星降りし、みなの願い叶え、幸福をもたらす」
「流れ星…」
「そう。君にも願いはあるのかい?」
俺の願いは世界を見ること
そして強くなること
「願望、強く望むことにより、実現するもの。しかし、時には努力も必要。己の才能にうぬぼれてはならない」
「なんか、師匠みたいなこと言うね」
「…人とはそのような者だろ。」
少女は俺に背を向けてコツッコツッと下駄を鳴らしながら闇に消えていった
その代わり消えた場所には桜の花びらがあった
「本当に誰だったんだ。」
ま、早めに帰って休むか
俺もそこまで暇ってわけじゃないし
またどこかで会えるといいな