【詩】「みずのこころ」「はだかのねこ」
「みずのこころ」
あめのなかで、
わたしはみずになる。
みずになって
ながれていって、
かわをくだって
うみへでる。
しおみずにまざって
じょうはつするからだ。
しとしととふる
あめになって、
わたしはまた
もどってくる。
このつちのうえで、
からだをとりもどす。
じゅんかんしている
わたしのからだは、
こころをつれている。
みずのこころは
どこにある?
「はだかのねこ」
わたしがはだかでも、
ねこはどうでもいいだろう。
ねこはいつでも
はだかのままだ。