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皆さん、こんにちは。幽霊です
大昔に友達にプレゼントしたものです。
つたない…
今この瞬間、僕の目の前に立っていた人の良さそうな女が死んだ。
死にゆく女の断末魔というものはひどく胸に悪い。
驚くことはない今宵もまた彼女による殺人が始まったのだ。
「あぁ、彼女はただ僕に回覧板を回しに来ただけなのに…酷いことを、これでここの住人で女という性別はいなくなってしまいました」
僕がそういうと、僕の前で彼女は平然と答える。
「いいことです。女がいなくなって、それにあの女は貴方に色目を使っていました」
う~んそうだったろうかと僕は少し考えてみた。
「いやいや、彼女は人妻だよ。下の階の佐藤さんのところの」
本当に佐藤さん(夫)かわいそうにと僕が呟くと、彼女はそのまま僕に背を向けて去って行ってしまった。
数分後、下の階から男の断末魔が聞こえてきた。
佐藤さん(夫)が亡くなったようである。南無…
「これでまた住人が減ったのか」
僕はゆっくりと目を閉じて息を吐いた。
そう僕が彼女と出会ったのはほんの数日前のことである。僕の暮らすこのビルの住人を殺されるという殺人事件が起こり、彼女はその犯人である。
といっても彼女が殺しているのは単にこの廃ビルに寄生する幽霊たちである。僕たちからしてみれば迷惑きまわりないことながら、彼女にとってここは格好の狩り場であるといえよう。




