ま・じ・め
連載を名乗っているのですが続きがある可能性は極めて薄いです。
終わり方も微妙なのであまり読まないほうがいいですよ(笑
カリカリカリカリカリ♪
僕の部屋ではいつも『この音』が奏でられている。
奏でているのは無論のこと僕自身である。
使っている楽器は『鉛筆』と『ノート』である。
僕は学校で『まじめ』や『ガリ勉』とよく言われる。
しかし僕から見れば、この程度の勉強で『勉強をやっている』といわれること自体が恥ずかしいのだ。
学校生活ではあまり勉強だけに集中していると偏った知識だけとなってしまうことを防ぐために、あえて頭の良くない子が中心のグループにいるようにしている。
そうすることにより一般庶民がどのような思考回路をしているのかを少しは理解できると思ったからである。
しかし、それは無理であった。
これまでのグループの仲間の日常を箇条書きにしてみると、
・必要のない時までトイレにこもる。(本人曰く『一番心が落ち着く場所』であり、他の人が通常の目的で使おうとしていようがお構いなしである)
・授業中、常に机の角を触っている。
・上唇をこねくり回している。(本人曰く『癖』であるらしい)
・先生に対して敬語を使わない。
・自分にとって都合のよいこと以外に興味を示さない。
・無意味に「カオス」といい。逆に「言って」といわれると決して言わない。
もはや意味不明である。
これはそのグループにいる一人のみの話ではあるが、
このグループの人間からはまるで『知性』というものを感じないのだ。
しかし彼らはまだマシなほうであろう…
もっと強大にして史上最悪の『ヤツ』が自分に迫っていることに、まだ僕は気付いていなかったのである。
続く可能性はほぼありません!