カラクリ
掲載日:2026/05/22
人生のカラクリです。
ギチリ、ギチリ。錆びたカッターが、縄が…そして己の手が、自らを調整していく。そう、これは調整である。周りが望む通りに、健やかに生きるための調整なのである。
ギチリ、ギチリ。キラキラとした笑顔は刃物となり、赤黒いシミをつくった。温かい言葉は弾丸となり、心臓を貫通した。そう、これは宝物である。宝物は血を吐きながらでも受け止めないといけないのである。
ギチリ、ギチリ。とっても不快な心地よい音。これが何の音なのか、誰の音なのか。私にはもう、皆目検討もつかないのである。
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