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カタルシス  作者: Colorgray
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始まり

こちらは連載です!!

結構長い話になりますが楽しんでもらえるとありがたいです!!

「第一銀河・第一周期の終わり」――それは、星々の瞬きにとっては一瞬だが、人間にとっては100年という果てしない時間だ。


この宇宙に生きる上位者たちの寿命は500年、長き者は1000年を生きる。

だが、俺のこの100年間は、暗い水底に沈められたような、偽りの記憶による「空白」だった。


思い出したよ。

俺の本当の名前。かつてこの全宇宙を統べ、『星王』と呼ばれていた事実。

そして……俺の傍にいた彼女を奪い、俺をこの最下層に叩き落とした者たちの顔を。


現在、銀河は『八星閥』によって分割統治されている。

奴らの正体は、俺の傍にいた彼女を奪い、部下を奪った8人の主力部隊長たちだ。


つまりそれこそが、『八星閥』だ。


今の俺の力は、全盛期の足元にも及ばない。

奴らが俺に施した『10段階の概念封印』。自力で解けるのは、基礎的な「力・速さ・知力」を取り戻す第1段階のみ。

第2段階の「時間」の操作、第3段階の「超越」……それらを取り戻すには、まだ足りないものが多い。


現在の俺の素の戦闘力は、せいぜい『200』。

各星閥のトップに君臨する奴らと、ギリギリ渡り合える程度の力でしかない。

正面から力押しで挑めば、数の暴力で再び封印されるのがオチだろう。


特に、彼女を幽閉している第一位と第二位の星閥。奴らの領域に踏み込むには、盤面を完全にひっくり返す周到な準備が必要だ。


だから、俺は急がない。

力が足りないなら、圧倒的な『センス』と『思考』で埋めればいい。


奴らはまだ、俺が記憶を取り戻したことに気づいていない。

このまま底辺のモブを装い、見えない糸で奴らの組織を絡め取り、同士討ちを誘い、内部から崩壊させていく。


着実に、一歩一歩、外堀を埋めるように。

回りくどく、真綿で首を絞めるように。


これは、かつての王が部下と愛する者を取り戻すための、静かで、冷酷な復讐の始まりだ。

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