僕と僕ら。
投稿かなりサボってしまい申し訳ございませんでした!
仕事の都合で忙しい日々が続いておりまして、引き続き作品を楽しんで頂けるよう努力致します!
森を掻き分け、進む4人
すると、森が所々氷り、木々が無造作に切り開かれた平野に出た。
「やぁ。また君から来たのかい?トウリ」
黒トウリ…
「あぁ⭐︎今度は僕が返してもらう番だ。」
「なにを言ってるんだい?このスキルは元々僕のだ、それに、まだ僕は君からステータスを返してもらっていないんだよ、ちょうど良かったよ、『打ち手の小槌』の感覚も少し練習して戻ってきた所だし、返してもらうよ?全部」
「ハッ!なに俺たちを無視して自分同士で戯れあってんだ気持ちわりーな!!うちのトウリは変態だけど、クラリスの街には居なきゃいけねー大事な変態なんだ!みんなの笑顔の為にお前みたいな犯罪者!今日で消えて貰うぜ!!」
トウリと黒トウリの会話にカイトが割り込む
「カイト生きてたんだね。しぶといなぁ。まったく。僕の偽物にはね本当に空っぽになってから僕に吸収されて欲しいんだ。だからねこいつの周りの仲間とやらは居て貰っては困るんだよ」
黒トウリが剣を構えた
「ほっとんど俺の挑発は無視かよ!まぁいいや!皆んな!臨戦体制だ!」
カイトの号令で皆、臨戦体制に入る
「ハハ⭐︎さぁ戻ってきた僕のスキルの練習台になった貰おうか!⭐︎」
「余裕かますのも今のうちだけだぜ!」
カイトは黒トウリに向かって駆け出し、虫籠からヘビービートルのツノを取り出して齧った。
形状変化をしようしますか?
▶︎YES ▷NO
「YES!」
カイトの身体は淡く光り、ツノ付きの兜と両腕は硬い装甲へと変化する
その姿を見た黒トウリはニヤリと笑いながら
「面白い!そのスキルは本当に面白いよカイト!
どうか少しは僕を楽しませてくれよ!⭐︎」
そう言いながら黒トウリは片手を振り上げた
「スキル『氷結』 〝彼岸狼煙〟」
ズガガガガ!!
地面から無数の氷柱が生え、カイトに遅いかかる
ガギン!!
両腕の装甲で間一髪防ぎきるカイト
「うおっ!危なかった!けどそんな攻撃当たんねーよ!べーっだ!」
舌を出して黒トウリを挑発するカイト
「カイト!油断しないで!」
後ろからルミネの声が響く
「フフ⭐︎僕は別にこの攻撃で君達を仕留めようとなんて思ってないよ。辺りを見てみな?」
!!
「気づかなかったけど周りに氷柱だらけだ、これじゃ連携が取りずらくなってしまったな」
ブレイドが冷静に状況を見る
「これは…まずいな…」
トウリがボソリと言葉を発した次の瞬間
ボゴッ!バガッ!ドゴッ
10m程はある巨大な氷柱の根本を裏拳で叩き
掴む黒トウリ
「スキル『打ち出の小槌』。 〝縮〟」
ギュルン!!
氷柱は瞬時にボールペン程の大きさに縮んだ
次々と氷柱を縮ませる黒トウリ
「さぁ⭐︎避け切れるかな?」
ッピュン!
小さくした氷柱をカイト達に投げる黒トウリ
「『打ち出の小槌』 〝解〟」
ギュルン!
瞬時に元の大きさまで拡大した氷柱が
猛スピードでカイト達に向かう
ゴギン!!
氷柱を盾で受け止めるブレイド
「ぐぅ!これは!うぉぉお!!」
氷柱の勢いを全力で受け止める
ゴトン。。
「ハァハァ、なんとか、受け切った、」
「へぇ。いいタンクが居るじゃないか⭐︎まぁまだ終わりじゃないんだけどね」
そういうと黒トウリは小さくした氷柱を次々と投げ始めた
ビュビュン!ビュン!シュッ!ビュン!
「アハハハ⭐︎頑張れよ君たち!解!解!解!解!解!」
投げられた無数の氷柱は元の大きさに戻りカイト達へ向かう
「ぐっ、これは、、逃げ場はないな。みんな!!俺の後ろへ!!カイトは俺の背中を支えててくれ!今の形態ならパワーはあるだろ!頼む!ルミネは俺の盾をファイヤーボールで熱してくれ!」
「わ、わかったわ!スキル『ファイヤーボール!』」
ファイヤーボールで盾が熱され赤く光る
「絶対に受け切る!!」
向かう無数の氷柱がブレイドの盾にぶち当たる
ガンガン!ガン!
「うぉおおお!!」
必死ブレイドの後ろで背中を支えるカイトの身体は徐々に後ろに後退する
ふ、吹き飛ぶ…!!
カイトが限界を感じたその時、
バガァン!!
ブレイドの盾が壊れ粉々に弾け飛んだ
!!
まずい!まだ氷柱は飛んできている!
「絶対受け切るって言っただろ!!!」
ブレイドはくるりとカイト達の方へ振り返った
ボン!ガン!ガンガン!
数回衝突音が鳴り響き、カイトが目を開けると
ブレイドが両手を広げて立ち尽くしていた
背中の装甲が剥がれ落ち、後頭部からは血が滴り落ちている。
「ブ、ブレイド!おい大丈夫かよ!」
カイトが焦りながらもブレイドに声を掛けた
…。
ブレイドが口を開く
「ハァハァ、、あ、あぁ。大丈夫だ…後は、任せたぜ!」
そう言うとブレイドは親指を立ててニコリと笑った。
バタン
途端、倒れ込むブレイド
「大丈夫、気絶しているだけよ!ブレイドが作った時間を無駄にしないで!行くわよ!2人とも!!」
ルミネが叫ぶ
クッソ!黒トウリ!絶対に許さない!!
「うぉおお!!」
カイトが再び突進を始め、それにルミネとトウリが続く
黒トウリに接近し、攻撃を仕掛ける3人
接近に備えて黒トウリは氷の刃を2本生成する
キン!キン!キン!
ルミネ、トウリの斬撃を受け切る黒トウリ
その攻防は数十回に及んだ
キン!キン!
「疲れが見えたな!」
スパッ!
ついに黒トウリの斬撃がルミネの腕を掠める
ッ!!
腕を庇いながら少し後退するルミネ
「フフッ、3対1でもこの程度なのかい?君たち」
剣を振りながら煽る黒トウリ
「〝俺の〟ルミネになんてことすんだぁぁあ!!」
瞬間カイトが飛び上がり上空から拳を黒トウリに振り下ろす
黒トウリはそれをすっとかわした
ボゴォン!!
地面が抉れ、土が飛び散った
「おっと、危ない危ない、」
黒トウリがそう言った刹那
「僕も居ることを忘れるなよ」
ガンッ!!ボゴン!!
トウリの斬撃がカイトに気を取られた黒トウリの脇腹に当たり吹き飛ぶ
「ハァハァ、ナイストウリ!!」
「2人とも無事か?すまない僕にスキルが有れば…、、」
「何言ってんのよ、ありがとうトウリ、カイト助かったわ、」
「中々僕を怒らせてしまったようだね。」
折れた木をかき分け黒トウリが戦線に戻ってくる
!!
「まじかあいつ…直撃したのに無傷かよ」
カイトが唖然としている
「直前で氷を纏わせて防御はしたが、中々に痛かったよ。もう、終わりにしよう」
そういうと黒トウリは両手を前に突き出し、手のひらをゆっくりと回転させた
小さな氷が集まり始めそれはみるみる形を成していく
「何だよ…あれは。大砲…?」
氷はやがて大砲のようなものに形成された
「これは僕のスキル『氷結』で作った大筒に『打ち手の小槌』で縮小させた氷柱と、縮小していない氷柱を入れ、『打ち手の小槌』を解くことで縮小されていない氷柱を発射させ、爆発的な速度で君たちを破壊する。ちなみにこの技には名前はまだ無い⭐︎」
何だ説明が分かりやすいのか分かりにくいのか分からんが、とにかくヤバいのは確かだ!
どうする!
「カイト!!今しかない!!」
トウリが叫ぶ
トウリの叫び声でフッと我に帰るカイト
「あ、あぁ!あれが発射される前に倒す!!」
走り出すトウリとルミネ
「フフ、もう間に合わない。」
笑う黒トウリ
「うおぉお!!ブレイド!、借りるぞ!!」
ブン!!
落ちていたブレイドの剣を投げるカイト
ヘビービートルの形態によりパワーが飛躍的に上がり、投げられた剣は真っすぐに黒トウリの元へ飛んでいった
「トウリ!その剣に上手く飛び乗れ!!」
!
「カイト!そういうことか分かった!」
カイトの意図を理解し、飛んできた剣に飛び乗るトウリ
「ハァァァア!」
超スピードで真っすぐに黒トウリに向かい剣を横に振りかぶるトウリ
「残念。〝解〟」
ドォォォン!!
あと数メートル、発射された氷柱はトウリの剣にぶち当たり、剣は吹き飛ばされ、剣を握った指が3本ほど逆側に曲がりトウリは転げ落ちた
「グアッ!!」
「トウリ!!」
ルミネが叫ぶ
「まだまだ、次行くよ、〝解〟」
ドォォォン!!
再び大筒から氷柱が発射される
「トウリ!!今しか無いんだ!!勝つんだ!!」
カイトがトウリに叫ぶ
トウリはすくりと立ち上がった。
その目にはまだ燃えるような光が宿っているようだった
「ルミネ!頼む!」
トウリがルミネにそう言うと
ルミネも覚悟を決めた
「私の、、ありったけ。
スキル『ファイヤーボール』!!」
ボォぉお!!
かつて無い程巨大な火球がルミネの手から形成された
「ハァ!」
ボォン!!
ジュウゥゥ!!
氷柱に火球を打ち出し、火球により氷柱はみるみる小さくなっていく
「全部は消しきれない!!トウリ!後はお願い!!」
「あぁ!任せてくれ!!」
そういうとトウリは超スピードで向かってくる少し縮小した氷柱を身体を拗らせくるりとかわし、一連の動作の中で地面に落ちていたブレイドの剣を拾い上げた
「ハァァ!!これで!終わりだ!!黒トウリ!いや、もう1人の僕!」
ザグッッ!!
トウリの斬撃が黒トウリの身体を切り裂いた
「バカな、。僕がトウリだ!!僕が、、僕に負けた?偽物の僕に?、」
バタ、
倒れる黒トウリ
それを見たカイト達も同時に力無く倒れ込んだ
「ハァ、ハァ勝った、勝った!!」
カイトが大喜びしている
それを見たルミネはニコリと笑い
トウリは仰向けになり腕を力強く掲げた
「ブレイドのやつも心配だな、、トウリ!早くスキル取り返しちまえ!」
「あぁ、本当にありがとう。皆んな。君たちが居てくれて良かった。少し、2人きりにしてくれないか?」
「なんかお前に面と向かって感謝されると気持ち悪いな。分かったよ、ゆっくり街に戻っとくから早くこいよ」
カイトはブレイドを背負い、ルミネと街への帰路へ向かった
「…。すまない。僕は確実に君の偽物だった。君がこの世界で生きるべきだった。けど、僕には失えない物が沢山あったみたいだ。なにかが違えば、もしかしたら君と僕も、カイト達みたいに…」
トウリが何かを言いかけると突然倒れ込んでいる黒トウリの口を開いた
「長々と五月蝿いな。だが本当に僕が生きるべきなんだ。君はこの世界にあってはならない。僕に力を返して死ぬべきだったんだ!何故だ!何で僕が負ける!」ゴボッ!
口から血を吐きながら黒トウリが叫んだ
「君も1人じゃ無ければ僕に勝ってたさ」
そう言うトウリは少し笑っていた
それを見た黒トウリは空を見つめていた
ザァァァァァ
突然雨が降り始めた
黒トウリはニヤリと笑った
「フフ!!僕はまだ負けてなかったみたいだ!!スキル『氷結』!!」
そう言うと黒トウリは手のひらを天に掲げた
…
「いや、もういいか。」
手を地面に下ろす黒トウリ
「いいのか?雨を凍らせれば僕は…」
「長々と五月蝿いと言っているんだ。僕はもう疲れた」
「…。あぁ。」
トウリが黒トウリに触れると黒トウリの身体が淡く光り、やがて消えてなくなった。
これにて黒トウリ編終了でございます!どんどん強いやつら出てくるのでどうぞお楽しみに!




