嵐の前
ほんと申し訳ない…。なにがとは言いませんが…
ルミネとトウリが連れ去られて少し経った頃。
「この川を渡って、えーっとどうやって来たんだっけなぁ。とりあえず砂漠がありそうな方に進んでみるか!」
エイジスの街を出たカイトは再び迷っていた
「なんか川辺がすげー荒れてんな、モンスター同士の喧嘩でもあったのかな〜、こえーからすぐ離れよっと」
ルミネとトウリの戦闘跡とは気づかないカイト
しばらく進み、森を掻き分け進むと、砦の壁が
見えて来た
お!やっと着いた!!モンスターと会わなくて良かったなぁ。早くルミネ達と合流しよう…!
「おーい!カイデンさん!俺だよ!冒険者のカイトです!開けて下さーい!」
砦の扉をドンドン叩くカイト
すると中から慌ただしい足音が近づいてくる
ギィ
扉が開くとカイデンが汗を流しながら立っていた。その息遣いは荒々しかった
「ハァハァ、カイトさん!生きてらっしゃったのですね!良かった。実はルミネさんとトウリさんがカイトさんを探しに出掛けて半日程経ち未だ戻られていないのです!…もしかするとアリシオンの兵に捕まってしまったかも…」
「まじかよ!完全に入れ違いだ…アリシオンのやつに捕まったってなんでだ!?俺たちなにもしてないぞ!?」
「それが…現在クラリスとアリシオンは…」
ルミネとトウリに話したことをカイトにも説明するカイデン
!!
「そうだったのか!だからエイジやダモが俺を止めてたのか…大変だ!すぐに行かないと…!」
まずい状況だ…さっき川の辺りが荒れていたのはもしかすると…!
「俺はまたエイジスに行く!」
カイトはそう言うと同時に足に力を込めた
ギリギリ、ドゴン!
地面に亀裂が入る
「ま、待って下さい…カイトさ…って速い!!」
ドビュン!!
カイデンが静止をし切る前に全速力で駆け出すカイト
「待ってろよ、ルミネ、トウリ!!」
その頃。クラリス王城にフォルドの訃報、そしてアリシオンからの開戦要求が伝えられた
「そうか。フォルドが…。勝手なことをしおって…。」
人王ユーリは息子の訃報を聞き、寂しげな表情を浮かべながら呟いた。
「人王様…心中お察しいたします…。ですが開戦要求の件はどうなされるおつもりですか?」
大臣が人王に問いかける
「うむ。身内の死を嘆く時間も無いのか…。アリシオンに使者を送れ。要求は承認した。とな。
そして全兵に通達せよ。1週間後、鉄王との会談の場を儲ける。今回は私が出る。」
「人王様自ら…。クラリスの民としてそれほど安心できることはございません。」
「うむ…。」
そして人王は深く深くため息を吐いた。
最後まで読んでくれてありがとございます!前書きでも申し上げた通り、ほんと申し訳ない!あからさまに4000字なかったですよね…!今日は予定がパンパンに入ってしまっているので今回だけ見逃してくだせぇ!