広い広い砂漠にて。
【1週間4000文字以上毎日投稿縛り】1日目
毎日投稿ってのやります!最近さぼり癖がついてしまったので自分を追い込みたいと思います。又、普通に2000文字とかで投稿しちゃうと簡単すぎるので、4000文字以上という縛りを儲けたいと思います!(空白分はさすがに含めさせて…)書き溜めとかもないので、毎日ちゃんと書いて行きます!
さて、前回『サンクチュアリ』を見ることができず、捕まってしまったカイト。当然事実を知ったルミネはブチギレ。どうなってしまうのか!鉄の王編最序盤スタートです!
はぁ。いい天気だ。シャバの空気ってやっぱ美味いんだなぁ。
青い空。白い雲。正座する2人、ブチギレるルミネ。
「あ ん た達!!なにやってくれてんのよ!私はずっっと待ってました!1人でよ?クエストも受けてたから1人で行きました!なんでパーティ3人中2人も牢屋に入ってるのかしらねぇ!おかしくないかしら?もう街中の笑い物よ!?私がどれだけ辛い日々を過ごしたかあなた達に分かる?!」
「ぼ、僕は最初から入ってたじゃないか⭐︎3週間とても辛かったんだよ?⭐︎どう考えてもカイトが悪いんじゃないかな?」
え、えーまじかこいつ!トウリ友達売るなよ〜
どうしよ、あ!1週間みっちり言い訳考えたんだった!あれなら許して貰えるはず!
「えーごほん。実はだね…これには深い訳が…」
カイトの言い訳を遮り再びルミネが怒鳴る
「言い訳は良いのよ!覗きなんてしょうもない!
ハルカやギルドの皆んなの前でそんな言い訳したら蔑んだ目で見られるのがオチだわ!ほんとしょうもない!」
「はい。すみませんでした。出来心でした。」
カイトは少し泣いた
それからルミネの説教は小一時間ほど続いた
「ほら、カイト頼んでた足枷出来たわよ。付けてみなさい」
おー!出来たか!すごい!前までは足枷に鎖と鉄球が付いてジャラジャラしてたけど、リングだけになってる!すげー!これならあんまり邪魔にならない!
「はしゃいでないですぐにギルドに行くわよ。」
ルミネに連れられギルドに入るカイトとトウリ
ドンチャン!ドンチャン!
扉越しでも分かるほど賑わっている
「る、ルミネさんちょっと心の準備させて、めっちゃ冷めた目向けられると思うから。。」
カイトの要望は無視され扉が開く
ギィ…、
扉を開けた途端騒がしかったギルド内は静まり返り、カイト達に視線が集まる。
「あ、どうも?恥ずかしながら戻って参りました」
…、
うぉーー!!
やっと帰って来たかぁ〜!
寂しかったぞぉーー!
静まり返っていたギルド内はたちまち盛り上がり、カイト達の出所を労う言葉が溢れかっている
「み、みんなぁ。。ありがどうぅぐすん。」
カイトが涙目になっていると
ギルド内の冒険者達が駆け寄ってくる
「うぉー!トウリ!久しぶりだなぁ。クルド村を救ったんだって!?やっぱお前はすげーなぁ!」
「トウリ!お前はやってないって俺たちちゃんと信じてたからな!!」
「トウリさん!お怪我などはもう大丈夫なんですか?!」
…!!
え、みんなトウリ?歓迎ムードってトウリ?え、俺は?
「あ、ハルカ!俺も戻って来たよ!」
ハルカがカイトの方を向く
「あ、どうも。なによりです…」
冷めた目されてるーー!
まじか!やばい泣きそう!
「ね、ねぇ皆んな!俺も戻ってきたよ!クルド村俺も救ったんだ!結構頑張ったんだぜ!」
ギルドの冒険者達はカイトの方を見る
「もう出て来たんか覗き魔」
「変態昆虫食男居たんか、まぁ程々にな」
「カイトじゃねーか!ちゃんと見たか?色とか形とか詳しく教えてくれよぉミカちゃん居たらしいんだよそこ!教えてくれよ!ゲへへ」
最悪だ。冷たい目向けられてるし変なあだ名付けられてる。。
「カイトも反省してることだし、お願い普通に接してあげて」
「る、ルミネさん…」
ルミネの言葉を聞き、受付嬢のハルカが口を開く
「ルミネさんがそう言うなら仕方ないですね〜、まぁカイトさん元々そういう感じだったし、みんな冗談で言ってるだけですよ〜あはは」
「んだよ〜そういうことかぁ。って元々そういう感じって、まぁいいや考えないようにしよう」
気を取り直して俺たちはクエストを受けることにした
「うーん、俺たちも鈍ってるだろうし軽めのやつ行こうぜ、」
「僕はドラゴンでもなんでもいいけどね⭐︎」
またなんか言ってる。ドラゴンなんて本当にいんのかよ。ってん?
「トウリ、なんか髪の毛少し黒い毛混じってるぞ」
「む?⭐︎あぁ。彼を吸収した名残というやつだろう。」
「あ、そういえばトウリが黒トウリを吸収したってことは、黒トウリのスキルも使えるようになっているのかしら?」
「いや⭐︎使える。ような気もするんだがどうにも使えなくてな。なにやら彼が鍵をかけているような感覚なんだよ。実を言うと僕が産まれる前の記憶も無いままなんだ。」
「そうかぁ。ならあいつも記憶だけは持っておきたかったのかもなぁ。スキルに関しては今後使えるようになりそうな気がするな」
「そうだね⭐︎」
「お、クエスト!これなんて良いんじゃないか?新興国アリシオンの国境調査!難易度も低いし!」
「新興国アリシオンて言うと新しい魔王が興した国ね。新しい国だから国境も決まったばかりだし調査が必要なのね確かにいい仕事かも!」
「ルミネもかなり乗り気だしこれでいいか!」
「つまらなそうだなぁ⭐︎まぁ僕が行けばどこも光溢れる素晴らしき場所。その依頼受けようか」
こいつが調子取り戻すとなんか腹立つな
カイト達は新興国アリシオンの国境へと向かう
〜その頃、新興国アリシオン〜
鉄の王「クラリスの国王に伝令を送れ、貴国の使者は消した、宣戦布告と受け取って貰っても構わない。とな」
部下らしき女が答える
「はい。承知致しました。」
鉄の王「すでに「あいつ」を偵察に向かわせてある。俺も今回はさすがに腹が立ったよ。戦おう、俺たちの為に。」
〜
「はぁ。遠いなぁ国境、だいたい1週間も滞在しないといけないのおかしくない?荷物多すぎるよ〜」
カイトは弱音を吐きながら国境への道を進んでいる
「うるっさいわねカイト!ただでさえ暑いのに萎えること言わないでよ…」
新興国アリシオンへの経路はクラリス西の森を抜け、サヘラ大砂漠を横断しなければならない
あー森抜けるまではピクニック気分で楽しかったのに、砂漠やばい!まじで暑い!きつい!
「ねー!ルミネさん…、キャメロー乗っていい?荷物引いてるから人1人増えたくらい良いでしょ?お願い…」
〜キャメロー〜
砂漠移動の必須の動物、1週間に一度しか水分を取らず、長期間荷物を運び続けることができるぞ!
「ダメよ!可哀想でしょ!自分で歩きなさい!」
カイトに厳しいルミネ
「トウリは荷台に乗ってるじゃん!ずるい!あいつだけ!」
「仕方ないでしょ!トウリへばっちゃったんだから!サヘラを抜けるまでまだ3日程あるのよ!しっかりしなさい!」
納得がいかない様子のカイト
それからしばらく歩いていると、
ザァァァァァア!
「な、なんだ!急に砂が盛り上がり始めた!!」
驚くカイト
ピョコッ
「な、なんか大きなハサミみたいなの出て来たわね…」
ルミネが目を凝らした次の瞬間
ズザァァァン!
!!
「うわぁぁあー!!」
「キャーー!」
大きな蠍のようなモンスターが飛び出して来た
蠍形モンスターはキャメローの引く荷台を見るやいなやキャメローを片方のハサミで掴み、荷台をもう片方のハサミで薙ぎ払う
バギィーーー!
「あーーーーー⭐︎」
調子が悪く荷台で寝ていたトウリが吹き飛ぶ
「トウリ〜!」
ボフッ
「砂の山に落ちたから大丈夫よ!それより今はこいつの相手しなきゃ!キャメローを奪われたらさすがに荷物が運びきれなくなっちゃう!」
「じゃあやりますか!」
蠍だからやっぱり毒あるよなぁ。あの尻の棘に刺されたらやばそうだ。機動力があって毒に耐性ある形態で行くか…。
ガサガサ。
カイトは虫籠からムカデのような蟲を取り出し、齧った。
『キャタピラセンティピード』
⭐︎2
数百本の足を高速回転させ、地面を猛スピードで這い回る小型の蟲型モンスター。
クラリス近郊で稀に見かけることができる
顎には毒がある。
形状変化を使用しますか?
▷YES ▶︎NO
「YES!」
次の瞬間、カイトの足と腕が淡く光り
足にはチェンソーのような回転具が装備され、
腕にはムカデの頭のような手甲に形状変化した。
「よし!行くぜ!ルミネ!隙ができたら頼む!」
「ええ!」
ギュルルルルル!
カイトの足に付いた回転具が高速で回り始める。
ドビュン!!!
カイトが高速で走り始め、スイスイとローラースケートのように砂を滑る
「おぉ!機動力が普段の段違いだ!!すげーな!」
ビュン!ビュン!
蠍型モンスターの周りや頭上を飛び回り、蠍型モンスターは困惑してハサミや尾を振り回す
「当たんねーよ!ルミネ!今だ!」
「分かってるわ!ハァ!」
ザン!!
ルミネが飛びかかり、キャメローを掴んでいたハサミを関節から切り落とす
ドサッ、
キャメローは驚き逃げ回る
「おっと⭐︎君が居ないととても僕は困ってしまうんだ⭐︎アレクサンダーよ僕を置いて行くな⭐︎」
逃げ回るキャメローを抱きしめるトウリ
「トウリ!ナイス!そのまま抑えてろよ!」
カイトは腕を切り落とされジタバタしている蠍型モンスターの頭上に飛び上がり、腕を叩きつける。
「うぉぉおおお!」
ドン!!
ギィヤアー
ドスン。
??
すくり。
蠍型モンスターはカイトの一撃により、一瞬その場で倒れ込んだがすぐ4本の足で立ち上がる
「効いてない!いつものことだけど!」
「ふっ⭐︎やはり僕が居ないと何も出来ないんだな。お前達⭐︎スキル『打ち手の小槌』〝解〟」
ギュルン!!
縮小された長剣が拡大する
パシッ
「さぁ⭐︎一撃で葬ってくれよう⭐︎」
ザン!!
トウリの縦一閃により、
真っ二つになる蠍型モンスター
「ふっ⭐︎この程度…か。⭐︎」
ドヤ顔で剣を振り、スキルで剣を縮小させポケットにしまうトウリ。
やっぱつえーなこいつ。てか黒トウリ吸収したおかげでステータス大幅に増えてもっと強くなってる…ムカつく。
「って、おい、キャメローどこ行った?」
「む?⭐︎」
辺りを見回すと、バラバラに散らばった荷物と、荷車だった木片だけが砂の上にあった
「バカトウリーー!!
バカトウリー!!」
カイトとルミネの声が広い砂漠に響いた
今日から毎日投稿致しますので、良ければ見てください!期間内は20時に予約投稿しようと思います!