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釣り人


 天空岩は意外に広い、とリューオスは改めて思った。


 その日は、池まで歩いていた。

 そんなに深い池ではなさそうなのに、釣りをしている竜人がいた。


「釣れる?」

「三匹釣れた。なんだ、翼なしのリューオスじゃないか」

 と答えたのは、ホウセンカだ。

 同じ岩の上で暮らしてるから、互いの名前は知っていた。


「たまに魚、食べたくなって。桃と交換しないか?」

「いいねぇ」


 ふと、リューオスは、タツキが地上でどんな食事をしてるのか気になった。

「地上に落ちた子どもの話は知ってるか?」

「知ってるよ。タツキって子だろ。無事に帰ってくるといいな」


「地上……竜の大地ってどんなとこだろうな」


「さあね? 上から見た感じじゃ日が照らないのに、それでいて熱そうで、地面から炎が噴き出して、ありゃ、この世の地獄だな」

「……見てみたいな」

「マジか!?」

 ホウセンカは釣り竿を握ったままだった。地上のことよりも釣りの方が気になるようだ。


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