さよなら
2018年7月2日
笑点の司会者として知られる桂歌丸師匠がなくなられました
稚拙な表現ながら哀悼の意を表します
安らかに
人には迫力というものがある。
彼は死してなお
その迫力というものを有していた。
死してなお
人は彼を思い出し、あるものは懐古し、あるものは悲しんだ。
死してなお
彼は人を、人の心を動かした。
死してなお
彼は人の心を動かし、人々に幸せを届けたのだ。
壇上のその上、いつもの席を去った後も
彼は
その迫力で
その体で
人々の前に立ち続けたのだ。
あるものは早すぎると言った。
あるものはお疲れ様と言った。
さよなら、僕らの笑い。
あなたを悲しみでは送らない。
送れない。
あなたの前では、あなたの死ですらも笑いになってしまう。
そして、
あなたのその目の力強さが、芯の強さが、僕らを力づける。
さよなら。
さよなら、僕たちのお茶の間にあった悲しさ。
さよなら、さよなら。