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座敷童が小豆ご飯に飽きたと言っています。  作者: ヴぃc
第1章 アラサー無職彼氏ナシから頑張るゾ
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小アジの南蛮漬け前編

昨日までの投稿分を、話のあらすじには影響がないところで手直しを加えました。

 眠らない二人は夜通しゲームをしていたみたいで一緒に戦って持ちキャラが強くなったと鼻息荒く報告してくれた。カハクちゃんもゲームやる子だったんだ。

 通信対戦できるお友達がいない私はもっぱら掲示板を使っていたけどね。そしてこれも放置プレイ。初めは熱中してプレイするけど、途中から仕事みたいになってモチベーションが駄々下がりするんだもん。ランキング上位ってもしかしたら妖怪がプレイしてるのかもしれない。

 恒例のフルーツグラノーラを3人で食べた後、私とカハクちゃんは、LINEを交換した。朝陽の射したお庭をもう一度3人で堪能してから、また遊びに来るねと手を振ってカハクちゃんは帰っていった。引きこもりのわらしさまの為にも是非遊びに来てほしい。

 次回は綺麗になった庭でバーベキューしても楽しいかもしれない。夏になったら花火もしよう。

 わらしさまが小豆ご飯に飽きて家出してくれたお蔭で、楽しい毎日を送れるようになった。感謝の気持ちを込めて今日もおうちご飯がんばるぞっっ。

 

 わらしさまにゲームばかりさせててはいけないと感じている今日この頃。世界に羽ばたく日本のアニメ制作会社のDVDを再生することにした。何故アメリカンコミックの実写版をセレクトしなかったかと言うと、字幕だと悠ちゃんに頼まれてる仕事をしながら見れないから。ご都合主義のアラサーで何が悪い。

 やっぱり最初は空から女の子が落ちてくるやつだよね。DVDを持ってても金曜ロードショーで放映されるとついつい見てしまう。それから、きめ台詞は同時にtweetしたい。思い返せば勝はゲームもやらないし、アニメも見ない人だった。アウトドアスポーツが好きな勝にさんざん連れまわされて2人でまったり過ごすことが少なかったから気づきもしなかったけど、趣味は全く正反対だった。私たち何で付き合っていたんだろう?おばぁちゃんが亡くなって、一人で住むには広すぎるこの家を勝と結婚していたら手放す事になったのに、何で大阪について行こうと思ったんだろう。あの結婚は破談になって正解だったんだと今なら思える。

 モニターを見ながら手だけ動かしていると、通知音が鳴った。

 カハクちゃんのタイムラインに「わらしんちに遊びに行った」とツーショット写真。連続投稿でおうちご飯の写真と感想が1品1品載せられていた。感想を見る限りでは、お口に合っていたようで嬉しいやらこそばゆいやら画面を見ながらニヤニヤした。

「自分だけずるい!!」とコメントしている狐のお面のアイコンはもしや稲荷様かな?

 常温まで冷めたコーヒーをすすりながらスマホを伏せて置いた。

 明日は土曜日。ハローワークはお休みだから、この土日でイロイロ滞ってた事を消化しようと思う。カハクちゃんとわらしさまが、庭を綺麗にしてくれた事で私のやる気スイッチが入った。悠ちゃんに頼まれた仕事をやっつけたら、冬物や掛け布団をクリーニングに出したり、エアコンの掃除を依頼したり、いわゆる夏支度をしよう。


「わらしさま~お片付けするから手伝って~。」

「ガッテンショウチノスケ。」


 わらしさまの語彙が変な方に偏ってきた気がするのは、気のせいって事にしておこう。

 結構な成果を挙げた本日、陽が陰り始めたので一段落することにした。イロイロ雑用を片付けれたお蔭で清々しくなり意気揚々と、スーパーまで歩いて行った。

 今日の献立は何にしようかとウロウロしていたら、オクサマ、本日は小アジがお安いそうですのよ。小アジをかごに入れたら、野菜コーナーへ逆走。みょうがと玉ねぎGETだぜ。

 大量の小アジにホクホクしながら家路についた。



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