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北畠討伐開始!?

すみません、遅くなりました m(_ _)m


これより伊勢守護職、北畠家の討伐準備です。

多分あと2~3話ぐらいで?(←信じちゃ駄目です!)伊勢志摩の章が終わらせれると思います。

きっと来年かな・・・

天文4年(1535年)7月終日

━━━━平手政秀ひらてまさひで 齢43━━━━


 ようやく北畠家から返事が来た。

書簡では無く、嫌な予想通り矢弾であったがな。

ほんとに、何を考えとるんじゃ?

 これ以上、こちら側の邪魔をすると自分達が危ういのが分からんはずではあるまいに……?

何者かにそそのかされて居るのか?

有るとすれば……今川家は知ればやりそうだな、後は六角家辺りか?

大穴で、将軍家というのもあるな……

あの家は自分より強い家を潰したがる宿業しゅくごうを持っているからな・・・


と考えていると、


「平手様、只今京の都より帰還いたしました!」

なんとも良き時期タイミングで、楷巧かいたく安濃津あのうつの港に現れてくれた。


楷巧かいたくよ、良き時期じきに来てくれた。して京での仕事はどうじゃった?」

「はっ!伊勢の門前衆との争いではなく伊勢神宮との揉め事にしておきました。酷く心痛めてられまして、裁量を織田家に……平手様に委ねるとの最大の譲歩をいただきました。」


儂に裁量権をとな!?こりゃ北畠晴具きたばたけはるともの討伐も行けるかもしれんな……


「それと12代大樹様、足利義晴あしかがよしはる様からも裁可をいただきました!」

「ほぉ!?公方様からもか!」

こら吃驚びっくりだわwまさか幕府からも裁可をいただけるとはなw

「『守護職である北畠家がそのような神宮との争い事をするはずが無い。なにかの間違いであろう。もし守護職北畠家が矢弾でも撃ってくれば別ではあるが……そのようなことはあり得るとは思えぬが、もし矢弾など撃って来た場合に限り、討伐を許可する物とする』との事だそうです。書状としてしたため頂いております。」

 矢弾を撃って来た場合に限りって、しっかりと返答として矢弾が来たからの……

守護職だからそのような争いがありえない?

 実際しているのに、近習の者達は公方様の耳に入らぬように情報統制でもしているのか?


「朝廷からの裁量権も頂いたし、公方様も矢弾が来ない限りはと言うたが、その矢弾が実際来てしまっておるからのw」

「えっ?矢弾……が……」


 と言いかけ周りを見た楷巧は港の凄惨な状態を見て、「もう、やってしまったら駄目な事やっちゃったんだ……北畠の連中……」と心の中で呟くのであった。


「一応、尾張にも知らせては有るのだが、より詳しいことを、信秀様に伝えに行ってもらえんか?儂は先に来る者達と共に、露払いをしておくと伝えておいて欲しい。」

かしこまりました。共の者に行かせます。私は京にもう一度戻り、安濃津の現状を知らせてまいります。」

「済まぬが宜しく頼むぞ。それが終わり次第、尾張で体を休めよ。」


さて、北畠晴具の討伐開始じゃな。


あ、安濃津の現状も流布るふしとかんとなw



えぇ~なぜ裁量権にしてありますかと言いますと、


裁量権

「自由裁量権」。その人の考えによって処理できる権利。

私人が自由に処理できる


裁決権

1 その物事がよいか悪いかを裁いて決定すること。また、それを申し渡すこと。

 「裁決を仰ぐ」「どちらが正しいか先生に裁決してもらう」

2 審査請求または再審査請求に対し、行政庁が判断を与える行為。また、その決定。


とありまして、裁決だと上にお伺いしないと行けないのですが、

それはあらかじめ京に知らせに行っていることで解決?できていると踏まえました。


なので、現場の判断?で行使できる裁量の方にした次第です。

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