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鈴鹿大回廊~そして懲りずにお叱りを受けることに~

前話で関氏と鹿伏兎氏を出した際、どの辺りに住んでたか調べてた時に、

鹿伏兎氏の住んでいた城跡の場所を見て不意に浮かんだお話でもあります。


天文4年(1535年)6月某日

━━━━平手政秀ひらてまさひで 齢43━━━━


 そういえば……と不意にあることが政秀の頭の中に浮かんだ。

「ところでせき殿に鹿伏兎かぶと殿、ふと思ったのだが、今住んでいる場所はどちらで?」


その質問に何かこれからの事に関して関係が?と、二人は首を傾げた。


「某は、亀山城の近隣の家にて生活をしておりますが……鹿伏兎殿の方は……」

「ん?何か不都合な点があるのじゃな?」

「私は亀山城から更に西側……伊賀の拓殖とを繋ぐ加太かたと呼ばれる山奥に住まいがあるのです。」

【その加太かたに鹿伏兎城跡が現代でもあります。】


 それを聴いて驚きを隠せない政秀は

「なんと!?そのような山深き場所からここまで来られていたとは………この政秀、こうべが下がる思いじゃ!」


と、思わずこうべを下げた政秀に驚いた二人は、


「お、おやめください。こうべを下げるのは我らの方で、平手様の方では!?」

「そ、そうです平手様どうかこうべを上げてください!!」

 二人にそのように言われこうべをあげた政秀は、

「じゃがぁ~………何かなんとか出来る事がが有ればなぁ、……拓殖側と言う事は東海道からは?」

「鈴鹿峠の入口で外れる事になります。」


 それを聞いて腕を組み、考える政秀。

「伊賀拓殖となると、六角家の領地が多少含まれておるな………」


そう呟くと関盛信せきもりのぶは、この様な補足をした。


「確かに伊賀は六角家の領地とはなっておりますが、それは名目状の形であって実際は伊賀の者達による惣国一揆によって纏まっている状態です。」

【一国規模(またはそれに準じる規模の地域)で支配層が結合して確立した統治共同体(一揆)。】


「ふむぅ……」


この者達が名古屋にいる信秀様の所に行ってもらっておる間に何とかしてみるかの……


 そうして、桑名港にて関家と鹿伏兎家の者達が、書状を持って名古屋に向かったのを確認し、

「其方達が戻るまで、しばらく桑名で逗留することにするかの。」と言っておきながら、こっそり一人で亀山方面に向かい、地元住民たちを黙らせ、

【金子を渡して、大人しくして貰い】

大和街道をひたすら真っ直ぐに木々を倒し【実際は【分解】を使い】、途中に窪地があれば道々の土を削り窪地を埋め【【分解】と【増減】を使って窪地などを隆起させ平らに】、

 横を流れる鈴鹿川の流れも変え周りを木と石で補強し【木や石で境界線になるつつみを作っただけ】、

 もうどうにでもなれと開き直って鈴鹿峠側も同じように、ひたすら真っ直ぐに木々を倒すの繰り返し、

 後世にも残るその平坦にされた街道の名は『鈴鹿大回廊』と言われるようになった。

【現在で言うところの、三重県亀山市関町木崎から滋賀県甲賀市土山町の東海道ルートと、

三重県亀山市関町木崎から鹿伏兎かぶと城跡(加太城跡)を通り三重県伊賀市拓殖町を通る大和街道ルート】



余談~伊勢志摩からの帰国後


待っていたものは信秀からの、お叱りの言葉だったw

「お主はまた!勝手行動をしおって!!」

「何の事でございますかな?」

はて?一体どれの事やら?

「伊賀拓殖と伊勢亀山の街道の事だ!!」

「あぁ~アレですかw」

何だw式年遷宮の事じゃないのかw

「アレですかではないわ~!!」


……とこの後、正座で約半時(約1時間)お叱りを受けることになったとさ……。

地図や高低差を見ていて、当時の道のことを考えていた時に、

「これで道が良ければなぁ~」と思った時、【分解】や【増減】使えば行けるか?とか、思っちゃいましてw

なにげに能力の性能は上がっていますw

現在、章設定における「簡易設定?」の部分に入れようと思っている、

「ステータス」なるものを作っています。内容は……

「天文元年(1532年)4月段階でのステータス(転生時)」と

「天文11年【1542年】11月段階でのステータス(閑話時)」になります。



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