おっさん初めて感想と評価ポイントをもらって狂喜乱舞する
さて、このゲームは一般的なソーシャルゲームと違って決められたキャラクター行動ポイントの分しか行動できず、それが尽きると回復するまで2時間まつとかはないのでその待ち時間を減らすために課金アイテムの行動力回復アイテム買うとか、生産や建築などに時間がかかる分を課金で短くするというようなことはない。
「うん、課金がないのはいいことだ。
今は貧乏だからなおさら」
またMMORPGのようにある程度の人数が同じ時間に集まって行動しないと先を進めるのが困難ということもない、MMORPGって基本的にソロプレイヤーには優しくないんだよな。
ついでにアクションやスキル発動に複雑な操作が必要なわけでもない。
「自分の好きな時間に小説を書けるのは有り難いよな」
強いて言うなら基本的には古臭いキーボード入力でやらないといけないのはちょっと大変だと言うくらいか、いや、音声入力のほうが結局余計な手間はかかるんだが。
まあとはこのゲームでは書いた小説を読み手に読んでもらうためには、小説を上げる時間が結構重要らしい。
具体的には読み手がこのサイトにログインする時間帯の学校や会社等の通勤通学前や昼休み下校や退社後の時間のほうが読む人数は当然増えるらしいがそんなにタイミングよく書き上がりはしないのだよな。
「まあ、当然ではあるんだけどな」
ソーシャルゲームでもMMORPGでも人が多く集まるのは18時から24時くらいの間だ。
だから当然皆が寝静まった24時以降とかに投稿してもすぐ読む人間は少ないだろう。
浴室が休みの金曜日や土曜日などは多少は違うかもしれないけどな。
逆にそういった時間のほうが新しく投稿される数も少ないので新着の表示画面には長くとどまる可能性もあるけど長くとどまってても誰も見てないとあんまり意味は無いんじゃないという気はする。
「さて、今日こそポイントが入ってくれると嬉しいんだが」
俺がゲームにログインしてマイページを見ると赤い文字が浮きあがっていた。
”作品に感想が書かれました”
「お、え、まじで?
感想の内容はどんな感じだ?」
俺は早速その文字をタッチして感想の内容を確認する。
”義仲や巴御前の転生物はここでは初めて見ました
この二人には生き残って幸せになってほしいです
大変だと思いますが頑張ってください”
「お、おおー、やったぜ」
俺は思わず立ち上がってガッツポーズを取ってしまったさ。
木曽義仲や巴御前が好きな読み手がいてくれて本当に有り難い。
もうびっくりするほどユートピアって感じだ。
俺は早速返信をする。
”私の作品に感想をいただきありがとうございます。
源平合戦の時代では源義経の人気が圧倒的なので、
木曽義仲や巴御前はいまいち影は薄いですが
私は大好きなので同好の士がいてくれたのは
大変嬉しいですね。
これからもがんばりますので
今後もよろしくお願いいたします。”
総入力してポチッと返信を投稿する。
「ああ、読んでくれた人が感想をくれるって
本当にすげー嬉しいな」
そして、一緒にブックマークが3つとポイント評価が5:5で入っていた。
「お、おおおお、ブックマークとポイントゲットだぜ。
いやあ、本当に嬉しいな」
ポイント評価が満点なんてほんと嬉しいよな。