おっさん小説作品に感想を書いて見たら小説の作者から返信が戻ってきて喜ぶ
さて、”なれる”にハマってしまった俺は「おすすめ小説Pick Up!」に乗ってる作品を読んだり、日間ランキングや新着などの作品をちょくちょく読みながらも、結局は何度も超君主を読み返した、そして途中で止まってる話の続きが書かれるのを待っているのだがどうやら続きが書かれる気配はないようだ。
「ああ、WEBの方の続きはもうかかれないのかな」
話はとても面白いのだが、話の途中で執筆が止まったままなのはすごく残念だった。
もっとも、書籍化された方を買えばいいという話でもあるのだが、書籍版とWEB版は結構内容が違っているし、俺はWEBの話のほうが好きだったのでこっちの続きも書いてほしいのだがそれは叶えられそうにない。
「まあ、こっちを書いても金にならないならからしょうがないよな」
そしてこの話、登場人物もあっさり死んだりする。
「なんだかんだで二次創作もいっぱいある理由もわかるよな」
二次創作と言うのは、あるすでにある作品を”こうだったりいいのにな”というふうに死ぬはずの人間が死なないようにしたりして話の展開を変えたり、嫌われてるキャラクターを殺したり、その中に出てくるキャラクターで日常生活などの番外を書いたりすることだな。
「面白そうだし俺も小説を書いてみようかな。
ここはゲームサイト”あなたも小説家になれる図書館”なんだし」
最もこのゲームサイトはMMORPGやソーシャルゲームよりもSNSに近い感じはする。
俺のマイページもあるし、他の登録している人にマイページを通じてメッセージを送ることもできるらしい。
らしいというのは今の俺はこのサイトの中でもぼっちで他人あてのメッセージ機能を使ったことがないからだったりするが。
更にコミュ障な俺には図書館のなかの他の登録者のアバターに話かけるのも難しい。
MMOなどでもチャットやギルドなどの掲示板で他のメンバーとやり取りはできるが、それは実務的な会話だったからできたことだった。
「とは言え俺、オリジナル小説を書いたことはないしな……」
本を読むのは大好きだったから中学の頃からちょこちょこ本は買って読んでいた。
その頃はSFやミステリばっかり読んでたきがするし、小遣いの半分くらいは本を買うのに費やしていた気がする。
あの頃はブックオフなどはたしかまだなかったし古本屋は住んでる場所の近くにはなかったので全部新品の本を買っていたな。
そして引っ越すたびに本の大半は捨ててまた買っては本棚が一杯になるの繰り返しだった。
本というのは何故か一度買ったものはなかなか捨てたり売ったりできないから、このゲームは場所を取らないという意味でも非常に有り難い。
「ああ、でもやっぱりいきなり小説を書くのは無理かもなぁ」
とは言えSNSっぽいこのサイトでひたすらぼっち読者でいるのもなんかもったいない気がした。
「とりあえずちょっと緊張するけど感想を入れてみるか」
といっても感想で埋まってるような作品に今更俺が書くのもなんだかな、なので最近読んだ話でまだ感想が書かれていなかった、お手が読んで面白かった作品に感想を入れてみることにした。
”源義経がハスターを召喚するとかやばすぎますね。
おもしろかったです”
そう記入して投稿ボタンを押す。
暫くしてメッセージが届いた。
感想の返信が書かれましたというものだ。
”感想ありがとうございます。
義経ってどう考えても人外だと思うんですよ”
確かにいわれてみればそんな気もする。
そうでもなければ弁慶を家来にしたり船から船を飛び回ったりできる気はしない。
ともかく、作品の感想を書いて作者の返信が戻ってくると言うのはとてもうれしいもので、その日から俺はこれは面白いと思った作品には積極的に感想を書いてブックマークや評価もつけることにしたのだった。