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別れの詩

作者: 流星

もし あなたが目覚めたならば 思いっきり引っ叩いてやりたい

どうして先にいってしまったのかと


でも あなたはもう目を覚まさないから その身体をそっと やさしくなでよう



ここにいれば聴こえてくる気がする あなたが呼ぶ声が

ふりかえれば見えるような気がする あなたがかけよってくる姿が

家に帰れば探してしまう いつもいたあなたのことを


でも あなたはもう二度と帰ってこない



一緒に過ごした楽しい時間 思い出せばいつだって笑顔になれた


でも今は ただひたすらに穏やかだったときを思い出すのが わたしにはなにより苦しい



ちょっぴりいたずら好きだったあなた いつもわたしたちに笑顔をくれた

可愛らしいあなたの声 わたしにとっての癒しでした

温かなあなたの体温 ふれあえばわたしを安心させてくれた


いなくなってしまったことが 今もまだ信じられない




幸せだったあなたとの思い出 いつか笑顔とともに思い出そう

でも 今は泣かせてほしい 涙枯れるまで


今夜はひとり思いっきり泣こう 大好きだったあなたのために



この世界で生まれて この世界へと還っていったあなた

なら あなたは 世界の一部となって この広いそらを巡っているのでしょう

以前からじっとしているのが苦手だったあなた

きっと前よりももっと広い場所を自由に飛びまわっているのでしょう


ときどきはわたしたちのことを思い出して ここに帰ってきてほしい

どうか見守っていて また前みたいに笑えるように

どうかずっとそばにいて 前よりもっと笑えるように


今はまだ哀しいけれど みんなとともに歩いていく



今夜はみんなとともに泣こう 他でもないわたしのために




この広い広い世界で生まれて あなたとわたしが巡り会った

それはきっと一つの奇跡


今どれだけ別れが辛くても わたしはその奇跡に感謝しよう

あなたと出会わなければ この胸の痛みも知らなかったのだとしても

失うつらさよりも 出逢えた喜びを嚙みしめよう


たとえこの先 どれほどの哀しみが襲っても この喜びを嘘にはしない


哀しみに暮れる日も 喜びに泣くときも

二人出逢えた奇跡を 感謝し続けよう


いつか 幸せだった日々を

笑って思い出せるようになる日まで


いつかきっと ともに笑おう

あなたを大好きだった みんなと一緒に

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