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追加作成、完了です!

輝流と仮の付き合いをすることになった如月。

そして迎えるのは、リア充には欠かせないイベントのクリスマスへ!

「いらっしゃいませ~三名様ですか? 空いてるお席へどうぞ」


ある客を連れてすぐ、チャイムが鳴る。

私は机の番号を見ながら、注文を取るためにその場へ向かった。

本日は十二月二十四日! 世間はすっかりクリスマスです!


去年まではのんびりテレビ見てたりして暇を持て余していたが、今年は違う!

クリスマスといえば喫茶店の人気を上げる一大イベントでもあるのだ!

どこの店もそういうのでにぎわっているのが普通。

ここ、ルナティックハウスも天衣さん作成のクリスマス限定スイーツが大繁盛だ。


「マスター! コーヒー二杯とカフェオレ、三杯や!」


「こっちも二個! ブラックとミルクの二種類ね!」


輝流さんと美宇さんの声が軽快に響く。

その指示を聞きながら、コーヒー担当の神宮さんと尾上さんが作っている。

それにしても……きりがない!

なんでこう人が群がるのかな!?

売れているのはうれしいけど、忙しすぎるのは嫌だ!


「スイーツ、追加作成完了です!」


台所から天衣さんが疲れた様子で顔を出す。

手には今作ってきたのか、ケーキ等が置いてある皿がある。

そんな天衣さんが出てきたのを確認した尾上さんが、声をかけた。


「お疲れ。すぐで悪いが、これ頼む」


「はい、了解しました!」


なんだか今日はやけに働くな。

そりゃ、忙しいからなんだろうけどさ。

あのさぼり魔の輝流さんまで……普段からあれだったら文句ないのに。


「おい水瀬、これ八番のとこ運べ。持ちきらないのは俺が持ってくから」


「いえ、大丈夫です! 私がやります!」


神宮さんに言われ、八番のところへ持っていく。

彼がカウンターへと戻っている中、一つの声が私に聞こえた。


「やっぱマスターが一番だよね~ここ!」


「新しく入った尾上さんも良くない?」


「あと、杉本さんも! ここ意外と男子のレベル高くない?!」


「わかる~~!」


お、おのれ女子高生共!

性懲りもなく神宮さんを狙いおって!

でもまあかっこいいのは、まぎれもない真実なわけで……

もし私にもう少し勇気があれば、クリスマスデートとか誘えたのだろうか。

恋愛って、どうすればいいのだろう……



「あああああ! しんどすぎる~!」


ロッカーを背もたれにしながら、美宇さんは大声を上げた。

クリスマスももう終わりを告げる頃。

多忙な一日は、あっという間に過ぎてしまった。

私や天衣さんはもうすでに着替えも終わっている。


「美宇さん、早く着替えないと帰りの電車に乗り遅れますよ?」


「もう一歩も動けへ~ん。ここで寝れる気分やわ~」


「毎年クリスマスは忙しいですからね。明日はお休みですし、ゆっくり出来ますよ?」


「せやなーしゃあない、着替えるか~」


そういや明日はお休みだったな。

どうしよっかな~特に予定ないし……


「ミュウミュウ~あまちゃ~ん、にがっちゃ~ん! カウンターまできて~」


輝流さんの明るい声が、更衣室まで聞こえた。

何事かと美宇さんが超速球で着替え終わると、荷物を持ってカウンターの方へ行った。


「なんや、リュウ。大声出して」


「それがさ、見てよ! 王様が従業員用にってクリスマスプレゼントだって!」


!?

私が驚く半面、美宇さんと天衣さんは袋を見つけ子供のようにはしゃいだ。


「おお! マスター感心やな! これがうちのやろ?」


「毎年貰ってばっかりで、なんか悪いですね。いつかお返ししないと」


え? 毎年恒例なの!?

神宮さん……なんてええ人なの!


「ほい、これは水瀬の分」


「あ、ありがとうございます。それで、肝心の神宮さんは?」


「なんか客に呼び出しくらって、外に連れ出された」


嫌な予感がした。

私は尾上さんに軽く返事し、別れの挨拶をしながら喫茶店を出たる。

ルナティックハウスのすぐ道の脇に、一人の女性と神宮さんがいて‥‥


「あの……好きです! 付き合ってください!」


な、な……なんだってぇぇぇぇぇぇ!?


(つづく!!)

前回から叫びまくりの如月であります。


最近リアルで、涙腺がもろくなっている気がします。

悔しいときに涙を流すって、本当にあるんですね。

色々な涙を流しすぎて、ふと自分がなぜ泣いているのか

分からなくなる時があります。どんだけ~って感じです。


次回、如月大ピンチ?

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