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いらっしゃいませ!

とあることでバイトを始めた主人公・水瀬如月

彼女が思いを寄せるのは、イケメンマスター・神宮明王。

そして彼がつとめるルナティックハウスの従業員である関西弁姉御キャラ・鈴木美宇、清楚系天然キャラ・桜庭天衣、

お気楽なチャラ男・杉本輝流のメンバーに不良系どS男・尾上魁皇も加わり、

如月は今日も今日とて、奮闘する!

もみじやイチョウがキレイに色づく季節になった。

もうすぐ十二月だというのに、まだ少しだけ温かさが残っている。

私―水瀬如月がバイトを始めて半年がたっていた。

ルナティックハウスに入って、色々経験させてもらったなと改めて思う。

マスターもとい神宮さん一筋な私は、今日も今日とてバイトを始める!


「いらっしゃいませ、四名様ですね」


「お待たせしました~カプチーノ二つですね。ごゆっくりどうぞ~?」


同じ従業員仲間・美宇さんと天衣さんが店内をバタバタ駆け回る。

神宮さんもコーヒーを作りながら、たまに自分で客に持って行っている。

よし、私も負けないぞ!

呼ばれた声に返事しながら、私はお客さんのところへ行った。



「づっがれだ~」


図太い声をあげ、美宇さんがカウンター席にのたれ死ぬ。

さすがに今日は目が回るくらい忙しくて、私を含めた全員が椅子の上でへたれこんでいる。

私と同じように苦笑いしながら、天衣さんが言った。


「今日は随分と客が多くてびっくりです。大丈夫ですか、如月さん?」


「あ、はい。こんなに疲れたのは久しぶりです」


「だんだんと冬らしくなってるしな。温まるためにコーヒー飲む客が増えただけだ」


コップを拭きながら、神宮さんが言う。

彼はため息をついたかと思うと、ふっと私達に笑いかけた。


「今は客いねぇし、休憩してきていいぞ」


「ほんまか!? サンキューやで、マスター!」


「では私、お茶を入れてきますね」


「あ、ありがとうございます。天衣さん」


私と美宇さんは先に休憩室に入る。

椅子に座る前、私の視界にある物が入った。

それはバスの定期が入ったカード入れだった。

誰のだろうと裏を見ると、そこには杉本輝流という名が入った生徒手帳があった。


「美宇さん。あの、これ……」


「あ~、間違いなくリュウのやな。今日用事ある言うて来てへんけど、明日学校やから困るかもなあ」


それを聞きながら、しげしげと生徒手帳を見る。

そこには彼の住所であろうものが、小さく書いてある。


「二人して休憩室占領か? いい身分だな」


「お茶持ってきましたよ~」


「神宮さん、あのこれ輝流さんが忘れていったみたいなんですけど」


やってきた神宮さんに見せると、彼は困ったように顔をしかめた。


「あいつ、こんな大事なもん忘れていったのかよ……参ったな。これから客も入ってくるだろうし、店終わってから家に届けるしか……」


「私、行ってきましょうか?」


「お前が?」


「住所なら書いてありますし、届けに行くくらいなら。その代り、明日倍に働きます!」


「……そっか。わざわざありがとな、じゃあ頼んだ」


というわけで水瀬如月、輝流さんの家に突撃訪問です!


(つづく!!)

というわけで第二幕です。

しょっぱなから輝流のターンになります。


第二幕からは結構色々と変化していく激動な展開てんこ盛りですので

お楽しみに!


次回、輝流の自宅潜入!

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