第三騎士団
六ヵ月後 王都 メインランド
久し振りの王都だ、俺は真っ直ぐに騎士団に向かう。
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騎士団徴兵所受付
俺は徴兵所の受付に並んでいる。
「次の方」俺の番だ。
「はい」
「名前と出身地をお願いします」
「カイン・レーベルト、ダラス村出身です」
「はい、では第三騎士団に行って下さい」「はい」
こうして俺は、第三騎士団の駐屯所に向かった。
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第三騎士団駐屯所 団長室
ノックをして入る
「失礼します」
「カイン・レーベルトです、よろしくお願いします」
「良く来てくれた、私が団長のアーサー・アルサスだよろしくお願いする、レーベルト卿」
「早速ですが私はどこに配属されるのでしょうか」
「まあ待ちたまえ、君には個人的に話をしたい事もある」
「はあ・・何でしょうか?」
「妹を助けてくれて有り難う、礼を言うよ」「えっ?」
「ノアとリーズの事だよ」「ああ、双子の」
「ああそうだ、是非会って礼を言いたいと思っていたんだ」
「気にしないで下さい、困った時はお互い様なので」
「分かった、それで卿の配属先なのだが、第一中隊の中隊長をやって貰う」
「えっ、いきなり中隊長ですか、私には経験が無いのですが」
「ああ卿の爵位を考えるとそれ位じゃないと釣り合わないんだ、何なら私の副官でもいいぞ?」
「分かりましたお受けします、では失礼します」
こう言って団長室を後にするのだった。