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俺は天才のはず!
入学初日
今日は初日なので授業は軽めのはずだ。
教官が入ってきた、みなが静まる。
「俺が、お前達の教官の、ウルス・スペンサーだ、これからの三年間よろしく」
「「「よろしくおねがいします」」」
「よし今日は、みなの今の実力が知りたいので、実技試験を行う」
えっ、いきなり試験かよまあ、天才の俺が主席で合格だろうがな。
俺は今、地面に寝ている、教官に打ちのめされた結果だ。
結論から言おう、俺は主席どころか、かろうじて合格をもらえた。
田舎から出てきた俺は凡人ですらなく、落ちこぼれだった。
今までの人生は一体なんだったのだろう、俺は、天才だったはずだ!
今だに、現実を受け入れられない。
しかし、現実は残酷だ、教官が言う。
「カイン・レーベルトお前は今日からは、居残りで訓練だこのままじゃ皆の迷惑だ」
周囲からは笑い声、俺はただ呆然としていた。